歯の豆知識ブログ

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インプラント治療症例ブログ6 (前編)

川崎区にある歯医者 パール歯科医院 院長の藤田です。私は日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医を取得しております。当院ではインプラント治療・矯正治療など自費治療に力を入れています。

今回は当院のインプラント症例を2回に分けて、お話をさせて頂きます。

目次

  • はじめに
  • 症例紹介
  • 治療計画
  • インプラント埋入手術とサイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック詳細

1.はじめに

両側奥歯が咬めなくなってしまった患者様のインプラント治療についてお話しさせていただきたいと思います。こちらの患者様ですが、左下奥歯と右上奥歯が欠損しており、かみ合う力が前歯に集中し前歯の動揺やかみ合わせの位置(咬合高径)の低下も見られていました。

2.インプラントを用いて審美性の獲得と正しいかみ合わせの回復をはかった症例

A case in which implants were used to achieve aesthetic results and restore correct occlusion

症例の概要

患者 60歳 女性

全身疾患等 無し 非喫煙者

主訴

前歯を綺麗にしたい

左上3本連結した歯が揺れている

奥歯でしっかり咬めるようにしたい

肩がこりやすい

歯ぎしりがひどい

3.治療計画

初診時患者様に説明内容

1口腔内のレントゲン検査・歯周組織検査・口腔内写真等検査を行う

2歯周治療から始めて、奥歯にはインプラントを用いるこの際、右上奥歯の骨は危弱なのでラテラルウィンドテクニックを用いる

3左上動揺ブリッジは歯周組織の状態、咬合状態、患者様の希望等を鑑み慎重に治療方針を決めていく

3残存歯の咬合負担を軽減するため、前歯も含めて仮歯に置き換え正しいかみ合わせ位置に誘導する

4順次仮歯をセラミックに置き換える

5メインテナンス

 

1回目歯周検査

左上前歯3本連結のブリッジは歯周ポケット深めで動揺もみられます

奥歯でのかみ合わせがほぼないため、かみ合う力が前歯に集中しているようです。その結果前歯に動揺が出たり上下のかみ合わせの位置(咬合高径)の低下がみられます

初診時のパノラマエックス線写真です右上の臼歯が広範囲に欠損しています。長時間経過しているため上顎洞の拡大がみられます。上顎洞とは鼻の横にある副鼻腔の一つで、加齢や歯の欠損で拡大傾向を示すのです。上顎臼歯部にインプラントの埋め込み手術をする際、その難易度を大きく左右する要因です。

 

2回目歯周病検査

歯周病の初期治療を慎重に進めます。極端に進行しているわけではありませんが、4㎜以上の歯周ポケットがまだ残っていますし、ポケットからの出血しているところも数多くみられます。ブラッシング指導と歯石除去、生活習慣の指導等を行いました。

 

3回目歯周病検査

2回目歯周病検査の後、出血部位と深い歯周ポケット中心に歯肉縁下の歯石除去(SRP)を行いました。

その後3回目の歯周病検査となります。1回目と比べ深い歯周ポケットは、8ヶ所→4か所、出血部位は34ヶ所→20ヶ所に減少しました。左上前歯ブリッジのポケットからの出血、動揺はあまり好転しませんでした。含め審美的な観点と患者様の希望も考え抜歯インプラントという治療計画をたてました。

 

治療計画具体的な流れ

歯周病治療後

1左下奥歯2本インプラント

2右上奥歯3本インプラント ラテラルウィンドテクニックを用いたサイナスリフト応用

3左上前歯抜歯と同日に3本インプラント同日仮義歯装着

4奥歯インプラントと骨の結合を待って、仮歯装着し奥歯での咬合回復

5金属の詰め物・被せ物を順次仮歯に置き換え正しい咬み合わせの位置に戻す

6審美性と金属アレルギーを考え、順次仮歯をセラミックに置き換え

奥歯によるかみ合わせが、左右ともに喪失しています。この状況が長く続くとかみ合わせの位置(咬頭嵌合位)がどんどんずれていきます。顎の関節を中心とした本来のかみ合わせ(中心位)と咬頭嵌合位の一致というのは実際難しいのですが、当然そのずれは少ないに越したことはありません。ということで奥歯のインプラントからはじめました。

4.インプラント埋入手術とサイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック詳細

左下奥歯にはインプラントを2本埋入します。その術前CTレントゲン写真、つまり輪切りにした写真です。埋め込む位置の骨の頬舌的狭窄がうかがえます。骨の上に丸く写った透過像は、金属球を埋め込んだマウスピースを装着して撮影したものです。理想のインプラント埋め込み位置を確認します。

埋入後のパノラマレントゲン写真です。インプラントとかみ合うべき、上顎奥歯は長期間にわたりかみ合いが喪失していたため、歯が下方に伸びています。右上上顎洞の拡大を確認するためCTレントゲン写真も撮影しました。

5.左下インプラント埋入手術詳細

右上臼歯部は4本のインプラントを埋め込みます。骨の状態は約2㎜程度で、薄いこと極まりない状態です。
サイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック(下図)という術式を用いてインプラントを埋入することになりました。

 

サイナスリフト・ラテラルウィンドテクニックを併用した術式でインプラントを埋入しました。

使用したインプラントは、表面がハイドロキシアパタイトという骨との親和性がたいへん高い材料がコーティングされているタイプです。

インプラント埋入直後のパノラマエックス線写真です。骨が十分にある方向を狙って埋入しました。

 

今回は前編ということで、サイナスリフト・ラテラルウィンドテクニックを併用したインプラント埋入手術まで、お話させて頂きました。

次回はその後の実際に歯が出来上がり、食事などができるようにするためのところからお話させて頂きます。

パール歯科医院では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、安全性に重きを置いて治療を行っています。これまでに多数の症例を扱ってきた実績もございますので、治療方法や費用についてのご相談はお気軽にお問合せ下さい。

 

パール歯科医院 インプラント治療7つのこだわりについて

https://www.pearl-dental-clinic.net/subject/implant2/

 

パール歯科医院 インプラント症例について

https://www.pearl-dental-clinic.net/case/

 

パール歯科医院

日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医

院長  藤田陽一

院長紹介 https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/

歯周病とビタミンの関係

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

 

目次

  • はじめに
  • 歯周病に関連があるビタミン
  • ビタミンCとは
  • 歯周病とビタミンCの関係について
  • ビタミンEとは
  • 歯周病とビタミンEの関係について
  • ビタミンCとビタミンEの摂取方法
  • まとめ

 

1.はじめに

今回は、歯周病の予防あるいは治療の過程でビタミンがたいへん重要である事をご紹介します。

歯周病は歯を支える組織が炎症を起こし、最終的には歯を失う可能性のある疾患です。歯を失う原因として最も多い病気であるため、歯周病を予防することは全身の健康を維持するためにも非常に重要となります。適切な口腔ケアや定期的な歯科検診は歯周病の予防に欠かせませんが、食生活も重要な要素の一つです。特にビタミンは、歯と歯ぐきの健康を保つために重要な役割を果たします。歯周病に関連の深いビタミンCとビタミンEについて知っておきましょう。

 

 

2.歯周病に関連があるビタミン

ビタミンは体のさまざまな機能をサポートし、健康を維持するために必要不可欠な栄養素です。歯と歯ぐきの健康に特に重要なビタミンは、ビタミンCとビタミンEです。これらのビタミンはカルシウムの働きを助けるだけでなく、歯周病の予防や治療にも大きな影響を与えます。

 

3.ビタミンCとは

ビタミンC(アスコルビン酸)は、水溶性ビタミンの一つで、抗酸化作用が強く、免疫機能を高める働きがあります。体内でコラーゲンを合成する際に必要なビタミンであり、皮膚や血管、骨などの組織の健康を保つために欠かせません。特にビタミンCには「コラーゲン合成促進効果」があります。コラーゲンには歯と歯茎と歯槽骨を結びつける役割があるのです。ビタミンCは体内で合成することができないため、食事やサプリメントを通じて摂取する必要があります。

 

4.歯周病とビタミンCの関係について

歯周病の予防と治療において、ビタミンCは非常に重要な役割を果たします。コラーゲンは、歯ぐきや歯を支える骨の強度を保つために必要なタンパク質です。ビタミンCが不足すると、コラーゲンの生成が不十分になり、歯ぐきが弱くなりやすくなります。

 

さらに、ビタミンCは抗酸化作用を持ち、体内のフリーラジカルを中和する働きがあります。フリーラジカルは、細胞を傷つけ、炎症を引き起こす原因となります。ビタミンCの抗酸化作用により、歯ぐきの炎症を抑え、歯周病の進行を防ぐことができます。

また、ビタミンCは血管の廊下を抑えるアンチエイジング効果もあるのです。

 

5.ビタミンEとは

ビタミンEは脂溶性ビタミンの一つで、強力な抗酸化作用を持っています。細胞膜の脂質を酸化から守ることで、細胞の健康を維持する働きがあります。ビタミンEはアーモンドやヒマワリの種、ほうれん草、ブロッコリーなどの食物に多く含まれています。

6.歯周病とビタミンEの関係について

ビタミンEは、歯周病の予防と治療においても重要な役割を果たします。その主な作用は抗酸化作用と血行促進です。

 

・抗酸化作用

ビタミンEは体内のフリーラジカルを中和し、細胞の酸化ストレスを軽減します。酸化ストレスは歯周病の原因となる細菌の活動を促進し、炎症を引き起こす要因となります。ビタミンEの抗酸化作用により細菌の活動を抑え、炎症を軽減することができます。

 

・血行促進作用

ビタミンEは血行促進作用を持っています。血行が良くなることで、歯ぐきや歯を支える骨に必要な栄養素や酸素が十分に供給されます。これにより歯ぐきの健康が保たれ、歯周病の進行を防ぐことができます。

こちらもビタミンCと同様に血管の老化を抑えるアンチエイジングの効果が期待できます。

 

7.ビタミンCとビタミンEの摂取方法

ビタミンCとビタミンEを適切に摂取することは、歯周病の予防と治療に非常に重要です。

 

・ビタミンCの摂取方法

ビタミンCは、柑橘類(オレンジ、レモン、グレープフルーツ)やキウイフルーツ、パプリカ、ブロッコリー、いちごなどに多く含まれています。これらの食品を積極的に取り入れることで、ビタミンCの摂取量を増やすことができます。また、食事だけで十分なビタミンCを摂取できない場合は、サプリメントを利用することも一つの方法です。ただし、過剰摂取には注意が必要です。

 

・ビタミンEの摂取方法

ビタミンEは、アーモンド、ヒマワリの種、ヘーゼルナッツ、ほうれん草、ブロッコリー、カボチャなどに多く含まれています。これらの食品をバランスよく摂取することで、ビタミンEの摂取量を増やすことができます。また、ビタミンEもサプリメントとして摂取することができますが、適切な量を守ることが重要です。

 

 

8.まとめ

今回は、歯周病とビタミンの関係についてご紹介しました。歯周病の予防と治療には、適切な口腔ケアとともに栄養バランスの取れた食事が欠かせません。特に、ビタミンCとビタミンEは歯周病に対する重要な役割を果たします。日常の食事にこれらのビタミンを豊富に含む食品を取り入れることで歯周病のリスクを低減し、口腔内の健康を維持しましょう。

また、ビタミンCやEだけではなく、カルシウム・マグネシウム、ビタミンBやKも歯周組織の健康に重要な役割を果たすのです。

そして歯周病を予防するために、毎日の丁寧なセルフケアに加え、定期的に歯科医院で検診やクリーニングを受けることが欠かせません。

定期検診やクリーニングのご予約は、お気軽に当院までお問合せください

 

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医療法人アクアマリン パール歯科医院

院長 藤田陽一

インプラントに使用される素材の安全性

みなさま、こんにちは

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目次

  • はじめに
  • チタンとは
  • チタンの生体適合性
  • チタンの耐久性と腐食耐性
  • アレルギーのリスク
  • セラミックとは
  • セラミックの生体適合性
  • セラミックの耐久性と審美性
  • セラミックの注意点
  • チタンとセラミックの組み合わせによる安全性
  • まとめ

 

1.はじめに

今回は、インプラント及びその上に立つ歯に使用されるチタンやセラミックの特徴や安全性についてご紹介します

インプラントは、失った歯を補うための治療方法の一つです。インプラントに使用される主な素材は2つで、人工歯根として使用されるチタンと、上部構造に使用されるセラミックとなります。

2.チタンとは

チタンは金属でありながら、腐食に対する耐性が非常に強いことから、多くの医療分野で使用されています。特にインプラントの人工歯根として、チタンはその優れた生体親和性から最も広く使用されています。

 

3.チタンの生体適合性

チタンの最大の特徴は、その生体適合性です。これは、チタンが生体と良く馴染むという特性を指します。さらにチタンは骨と結合する際に骨の成長を促進する性質を持っており、これを「オッセオインテグレーション」と呼びます。このプロセスによりインプラントが骨と一体化し、非常に安定した基盤を形成します。この優れた生体適合性により、チタンインプラントは他の素材に比べて人体に対して非常に安全であると考えられています。

 

4.チタンの耐久性と腐食耐性

チタンは非常に耐久性が高く、口腔内の過酷な環境でも劣化しにくい特性を持っています。口腔内は常に湿っており酸性度も変動するため、金属が腐食しやすい環境です。しかし、チタンは表面に酸化被膜を形成して酸化チタンとなることで腐食を防ぎ、長期間にわたってその性能を維持します。この特性は、整形外科医であるスウェーデンのブローネマルク博士が1952年に発見しました。

5.アレルギーのリスク

チタンは非常に生体適合性が高い金属であり、多くの人にとってアレルギーのリスクは低いとされています。しかし、極めて稀にチタンに対するアレルギー反応を示すケースも報告されています。必要に応じてチタンアレルギーのテストを行う必要があるのです。

 

6.セラミックとは

セラミックはインプラントの上部構造、つまり人工歯として使用される素材です。セラミックは天然歯のエナメル質に非常に近い色調と透明感を持っているため、審美的な観点から非常に優れています。また、セラミックは金属アレルギーのリスクがなく、生体適合性が高いことでも安全です。

 

7.セラミックの生体適合性

セラミックは非金属材料であり、人体に対して非常に良好な生体適合性を持っています。金属アレルギーを持つ方に対しても安全に使用できるため、インプラント上部構造として広く採用されています。さらに、セラミックは生体に対して刺激を与えることがなく、歯ぐきや周囲の組織との相性も良いです。

 

8.セラミックの耐久性と審美性

セラミックは硬くて耐久性が高い素材であり、咬合力に対しても十分な強度を持っています。また、セラミックは天然歯に非常に近い透明感と色調を再現できるため、見た目の美しさが重要視される前歯のインプラントにも適しています。さらに、セラミックは経年劣化が少なく変色しにくい特性を持っているため、長期にわたって美しい見た目を維持することができます。さらに近年セラミックをしのぐ耐久性を持ったジルコニアが一般的になっています。

 

9.セラミックの注意点

セラミックは非常に硬い素材である一方、衝撃に対しては脆いという特性もあり、日常的に歯ぎしりや食いしばりをしている方の場合、使用しているうちに割れてしまう可能性があります。最新のセラミック素材は改良が進んでおり以前よりも強度が向上していますが、必要に応じて就寝時マウスピースの装着などで対策を講じる必要があります。

 

10.チタンとセラミックの組み合わせによる安全性

このように、インプラント治療においてはチタン製の人工歯根とセラミック製の上部構造を組み合わせることで、非常に高い安全性と機能性が実現されます。チタンの強度と生体適合性、そしてセラミックの審美性と生体適合性が組み合わさることで、患者様にとって最も自然で快適な治療結果を提供します。

また、インプラント全体としての耐久性や口腔内での長期的な安全性が確保されるため、治療後も安心して使用することができます。チタンとセラミックさらにはジルコニアの組み合わせは、現代の歯科インプラント治療において、最高の選択肢の一つとされています。

11.まとめ

今回は、インプラントに使用されるチタンやセラミックの特徴や安全性についてご紹介しました。チタンとセラミックは、その生体適合性、耐久性、そして審美性において非常に優れた素材です。チタンは人工歯根として、セラミックは上部構造として、それぞれの特性を活かして安全で効果的な治療を叶えます。

当院では、安全性を特に重視したインプラント治療を行っております。インプラント治療の知識と経験が豊富な歯科医師、スタッフが治療を担当いたしますので、インプラントを検討されている方はお気軽にご相談ください。

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医療法人アクアマリン パール歯科医院

院長 藤田陽一

自費診療で詰め物や被せ物を作るメリット

みなさま、こんにちは

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当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

 

保険治療と自費治療のちがいはどこにあるのでしょうか

今回は、自費診療で詰め物や被せ物を作るメリットについてご紹介します。

むし歯などによって歯の一部を失った場合、それを補う治療をします。その際に作られるのが詰め物や被せ物です。実は、詰め物や被せ物はその材料や作り方によって保険診療の範囲内に収まることもあれば、自費診療になることもあります。

 

  • 保険診療とは

保険診療とは、国民健康保険や社会保険などの精度が適用されることにより、治療費の一部を国が負担する制度です。患者様の治療費の負担率は年齢やその他の条件によって異なりますが、0割~3割をご負担いただくことがほとんどです。

 

歯科治療においても、保険診療では治療の方法や治療に使用する材料などが細かく決められています。つまり、保険診療であれば全国どこの歯科医院で治療を受けても同じ点数(治療費)で同じ内容の治療が受けられるということです。ここでの治療のゴールはあくまで「機能の回復」であるため、審美性や耐久性、健康面への配慮が足りていないのが現状です。

 

  • 自費診療とは

自費診療とは上記説明の公的医療保険の制度を利用せずに受ける治療で、治療費は患者様が全額負担する制度です。自費診療の最大の特徴は、検査に使用できる機器や治療の方法、治療に用いる材料、治療できる時間など様々な選択肢があることです。もちろん、最新の治療方法や審美性の高い治療方法などを選択することもできます。時間をかけて丁寧に、審美性や機能性、耐久性を追求した治療を受けられるのです。

 

歯科治療においては、矯正治療やインプラント治療、ホワイトニングなどが自費診療の代表格ですが、詰め物や被せ物の治療においても自費診療を選択することができます。自費診療で詰め物や被せ物を作る際には、型どりの方法や詰め物や被せ物の材料などを選択できます。

 

  • 自費診療で詰め物や被せ物を作るメリット

自費診療で作製された詰め物や被せ物には、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

  • 審美性にすぐれる(見た目がいい)

保険診療で使用できる材料には制限があります。奥歯には銀歯が適用され、前歯は裏を金属で補強したプラスチックが使われることがほとんどです。プラスチックはさほど耐久性が高くないため、数年で劣化して変色することが多く、材質的にも弱いため硬いものを食べて欠けるようなこともあります。また、プラスチックでは色の選択肢も少ないため、白いとはいっても隣の歯と色調や透明感に差があってかえって目立つことも少なくありません。

 

一方、自費診療であればセラミックやジルコニアなど様々な材料からお好みのもので詰め物や被せ物をつくることができます。もとの歯に限りなく近い色調や透明感も再現できるので、ぱっと見ただけではもとの歯なのか人工物なのか分からないくらい自然です。

 

  • 精度が高い

詰め物や被せ物を作る際には歯の型どりが必要です。保険診療ではアルジネートとよばれる粘土状の材料と寒天を用いて歯の型どりを行いますが、自費診療ではシリコンの印象材や口腔内スキャナーを用いて歯の型どりをします。シリコンは変形やゆがみが少ないため、歯の状態をより精密に再現できるのです。また、口腔内スキャナーを使用する場合は歯列を小型カメラでなぞるだけで歯の型どりが完了するので、患者様のご負担が大きく軽減されます。これらの方法で精度の高い型どりを行うと、できあがる詰め物や被せ物もより精密なものになります。

 

  • 2次むし歯になりにくい

2次むし歯とはつめ物のすき間からむし歯ができる事です。

詰め物や被せ物の治療において最も大切なことは、むし歯を再発させないことです。自費診療の精度の高い詰め物や被せ物であればしっかりと歯に密着しているため、むし歯の原因となるむし歯菌が侵入する隙間がなく、むし歯の再発リスクが低くなります。

 

  • まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、自費診療で詰め物や被せ物を作るメリットについてご紹介しました。当院でもセラミック治療をはじめ、審美歯科治療の実績が数多くございます。

審美歯科治療にご興味のある方は、お気軽にお問合せください

 

セラミックは一生もの?長持ちさせる方法も解説

みなさま、こんにちは

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今回は、自費診療で使われる「セラミック」についてご紹介します。

ブログを読んでいただいている方は、歯科医院で使わている「」

医療用のセラミック素材を使って詰め物や被せ物を作る治療方法を「セラミック治療」といいますが、ここで使われるセラミックとはどのような素材なのでしょうか。また、自費診療の扱いになるため保険診療よりも治療費がやや高額になる傾向にあるセラミックですが、一度セラミックにしてしまえば一生もつということはあるのでしょうか。

 

  • セラミックとは

セラミックとは、歯科治療に用いられる陶器のような素材の総称です。セラミック治療において作られる一つひとつの詰め物や被せ物は、全てオーダーメイドです。そのため、その人に合った色調や透明感を再現できます。

 

  • セラミックの寿命

では、一度セラミック治療をしたらその歯は一生そのままもつのでしょうか。答えは、「必ずしもそうとは限らない」です。一般的に保険診療で用いられる銀歯やプラスチックの素材は2~3年が寿命といわれていますが、セラミックはそれらに比べると確実に長持ちします。セラミックは基本的には10年程度は持つと言われていますが、それは適切なメンテナンスが行われた場合です。メンテナンスが十分でなければそれよりも早く寿命を迎えてしまうこともありますし、逆にお口の中の状態がよければ10年以上もつことも考えられます。

  • セラミックが長持ちするのはなぜ?

セラミックが保険診療の銀歯やプラスチックよりも寿命が長いことには、以下のような理由があります。

 

・汚れがつきにくく、落としやすい

セラミックの表面は非常に滑沢であるため、むし歯や歯周病の原因となるプラークがつきにくい構造になっています。肉眼では分からないかもしれませんが、銀歯やプラスチックには細かい傷ができやすいためそこにプラークが溜まってしまうのです。また、セラミックの場合はプラークがついてしまったとしても、歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどで簡単に落とせます。

・詰め物、被せ物そのものの精度が高い

セラミックで詰め物や被せ物を作るときには、歯の型どりの方法から保険診療とは異なります。変形の少ないシリコンの材料や口腔内スキャナーとよばれる小型カメラで歯の型どりを行うので、より精度の高い詰め物や被せ物が出来上がるのです。

 

  • セラミックをより長持ちさせるための方法

基本的には寿命が長いとされるセラミックですが、より長持ちさせるためにはどのようなことに気をつけるとよいのでしょうか。

・丁寧なセルフケア

セラミックはプラークなどの汚れがつきにくいとはいえ、セルフケアを怠ってしまえば歯周病やむし歯の再発の原因となります。したがって、毎日の歯磨きを正しく丁寧に行い、セラミックの寿命を縮める原因をつくらないことが大切です。歯ブラシで磨くだけではプラークは6割程度しか除去できないともいわれているため、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具も活用して隅々まで丁寧に磨くようにしましょう。

 

・必要に応じてナイトガードの使用を検討する

セラミックは一定の強度はありますが、就寝時の強い歯ぎしりや食いしばりを日常的に行っていると、割れたり欠けたりしてしまうこともゼロではありません。セラミックにかかる力を軽減するために、必要に応じて就寝時に装着するマウスピース(ナイトガード)の作成を検討しましょう。

  • まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、セラミックの特徴や寿命についてご紹介しました。当院でもセラミック治療をはじめ、審美歯科治療の実績が数多くございます。

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ワイヤー矯正で滑舌が悪くなることはある?

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ワイヤー矯正は活舌に影響を与えるのでしょうか?

矯正治療を検討している方の中には、「ワイヤー矯正は滑舌に影響を与えるのではないか」と心配される方もいるのではないでしょうか。実際、矯正装置が口の中にあることで、滑舌に影響が出ることはあります。しかし、その影響は一時的なものであり、多くの場合は装置に慣れることで改善されます。ワイヤー矯正が滑舌に与える影響や、滑舌を改善するための方法を説明します。

 

目次

・矯正装置は活舌に影響する

・活舌を良くするための舌のトレーニング

・まとめ

 

  • 矯正装置は滑舌に影響する?

矯正装置が滑舌に影響を与えるかどうかは、ブラケットと呼ばれる装置を装着する場所によって大きく異なります。一般的に矯正装置が舌や唇、頬の内側に接触すると、一時的に発音がしづらくなることがあります。特に、発音に重要な役割を果たす舌の動きが制限されると、滑舌に影響が出ることがあります。

・表側からのワイヤー矯正の場合

表側からのワイヤー矯正では、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を直接貼りつけ、そこにワイヤーを通します。この装置の場合は滑舌に影響を与えにくいとされていますが、これは装置が歯の外側に取りつけられるため、舌の動きを大きく制限することが少ないからです。しかし、装置の厚みによって唇が閉じにくくなる、頬側に違和感を生じる、といったことがあります。また、装置の摩擦によってできた口内炎によって粘膜に痛みが生じ、これにより一時的に発音がしづらくなることもあります。違和感や痛みには個人差がありますが、多くの場合は装置に慣れることで滑舌の問題は徐々に改善されます。

・裏側矯正の場合

一方で裏側矯正は、表側矯正よりも滑舌に影響を与えやすいと言われています。裏側矯正は、歯の裏側にブラケットをつけ、ワイヤーを通す矯正治療方法です。特に裏側矯正は装置が舌側に取り付けられるため舌の動きが制限されやすく、発音に影響が出ることがあります。特に感覚に慣れるまでは「タ行」や「サ行」など一時的に発音がしづらくなることがあります。

  • 滑舌を良くするための舌のトレーニング

矯正期間中に一時的に滑舌に影響が出ることはあるかもしれませんが、適切なトレーニングを行うことで改善することができます。ここでは、簡単にできる舌のトレーニング方法をご紹介します。

 

・ガムトレーニング

ガムを使ったトレーニングは、舌の筋肉を鍛えるのに効果的です。以下の手順で行ってみましょう。

  1. 小さなガムを口に入れて噛む。
  2. 噛む際に舌を動かして、ガムが歯の間に挟まらないようにする。
  3. しばらく噛み続けることで、舌の筋肉が鍛えられます。ガムを舌の上で転がしたり、スポット(上顎の前歯の裏側)に押しつけてつぶすなどの動きも入れていくとより効果的です。

このトレーニングを毎日行うことで、舌の動きがスムーズになり、滑舌が改善されるのです。

また、ガムトレーニングは子供の歯並びを成長とともに良くするための訓練方法としてもよく使います

 

・あいうべ体操

あいうべ体操は、口の周りの筋肉と舌の動きを鍛えるための体操です。以下の手順で行いましょう。

 

  1. 「あ」の音を出しながら口を大きく開ける。
  2. 「い」の音を出しながら口を横に広げる。
  3. 「う」の音を出しながら唇を突き出す。
  4. 「べ」の音を出しながら舌を出し、舌先をできるだけ下に向ける。

この一連の動きを1セットとして、1日に10セット行うことを目標にしましょう。あいうべ体操を続けることで口周りの筋肉と舌の動きが鍛えられ、滑舌が改善されることが期待できます。

このあいうべ体操は、普段使わない口腔周囲の筋肉や表情筋も鍛えるので呼吸がらくになったり、加齢による頬のたるみやしわが改善されるという効果もあります。

 

  • まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、ワイヤー矯正が滑舌に影響を与えるかどうかについてご紹介しました。表側からのワイヤー矯正は滑舌に影響を与えにくい一方で、裏側矯正は舌の動きを制限するため発音に影響が出やすい傾向にあります。しかし、ほとんどのケースで装置に慣れることで徐々に改善されていきます。

また、滑舌を良くするためにはガムトレーニングやあいうべ体操などの舌のトレーニングを行うことが効果的です。これらのトレーニングを日常的に取り入れることで、滑舌が改善されることが期待できます。矯正治療を受ける際には、滑舌に影響が出ることもありますが、適切な対策を講じることで快適な治療生活を送ることができるでしょう。もし矯正治療中に滑舌の問題を感じた場合は、担当医に相談することも大切です。アドバイスを受けながら適切な対策を講じていくことで、治療の効果を最大限に引き出しつつ快適な生活を維持することが可能です。

当院ではワイヤー矯正をはじめインビザライン、予防矯正など各種矯正治療を行っております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください

マウスピース矯正(インビザライン)について

 

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