歯の豆知識ブログ

インプラント治療に年齢制限はあるのか徹底解説

みなさま、こんにちは

川崎区にある歯医者 パール歯科医院 院長の藤田です。私は日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医を取得しております。当院ではインプラント治療・矯正治療など自費治療に力を入れています。

目次

〇はじめに

〇インプラントの基本的な仕組み

〇インプラント治療に年齢制限はあるの?

〇若年層のインプラント治療について

〇高齢者のインプラント治療について

〇インプラント治療を受けるためのチェックポイント

〇まとめ

 

〇はじめに

今回は、インプラント治療が可能な年齢があることはご存じでしょうか?

歯を失った際の治療方法の一つとして、インプラントが広く普及しています。天然の歯に近い見た目と機能を持ち、しっかりと噛めることが特徴のインプラントですが、成長過程の若い人には原則行いません。

インプラントとは?

〇インプラントの基本的な仕組み

インプラント治療とは、顎の骨にチタン(インプラント体)を埋め込み、その上に人工の歯を入れる方法です。歯を失った部分の骨と一体化することで、義歯よりも安定し、天然の歯とほぼ同じように噛むことができます。また、ブリッジや入れ歯と異なり、周囲の歯に負担をかけることがないという長所があり、長期的に見てもメリットの大きい治療法とされています。

インプラントの治療の流れについて
インプラントの治療の流れの動画説明はこちら

 

〇インプラント治療に年齢制限はある?

結論から言うと、18歳以下の患者様にはおすすめできません。わかりやすくするため若年層と高齢者に分けて、それぞれの注意点を解説します。

 

〇若年層のインプラント治療について

インプラント治療は、骨の成長が完了していない若年層には推奨されません。なぜなら、成長途中でインプラントを埋め込んでしまうと、後々周囲の骨や歯の成長を阻害するかもしれないのです。不自然な噛み合わせになってしまうこともよくあります。

一般的に、骨の成長がほぼ完了するのは、18歳前後とされています。しかし個人差があるため、実際にインプラント治療を行う前には、顎の成長が終了しているかどうかをレントゲンやCTスキャンなどで精査することが必要です。

18歳以下でどうしてもインプラント治療を希望する場合は、一時的な対応として部分入れ歯を利用し、成長が終わってから本格的にインプラントを検討するのが理想です。

 

〇高齢者のインプラント治療について

一方、高齢者においては、インプラント治療が可能かどうかはその人の内科的な健康状態によります。加齢そのものはインプラント治療の妨げにはなりませんが、以下のようないろいろな要因が治療の適応可否に影響を及ぼします。

 

  1. 骨の健康状態

インプラントは顎の骨と結合することで安定するため、骨と質の量が十分であることが重要です。しかし、高齢になると骨密度が低下し、特に女性は骨粗鬆症などの影響でインプラントが安定しにくくなる傾向があります。その場合、骨移植や骨再生治療(GBR法)を併用することで、インプラントの成功率を高めます。またスプリットコントロールやOAM法等の特殊な技術を使って痛くなくインプラントを埋める手術をパール歯科では行っています。

 

  1. 全身の健康状態

糖尿病や高血圧、骨粗鬆症、心疾患などの持病がある場合、インプラント治療の成功率に影響を及ぼす可能性があります。特に糖尿病の方で、ヘモグロビンAICの値が7.2以上の方は傷の治りが遅く感染リスクが高まるため

事前に医師と相談し、血糖コントロールをしっかり行うことが重要です。

 

  1. 口腔内の状態

インプラントを長持ちさせるためには、口腔内の衛生管理が欠かせない事いわずもがなです。歯周病が進行していると、インプラント周囲炎を引き起こしやすくなります。特に高齢者の場合、歯周病のリスクが高まるため、パール歯科医院では治療前に歯周病の管理を徹底しています。特にプラークコントロールが重要です。

歯周病とは

また、高齢者の方は、インプラント治療後のメンテナンスを継続できるかどうかも大事です。インプラントは定期的なメンテナンスが必要であり、口腔ケアを怠るとトラブルが発生しやすくなります。特に、手先が不自由になってきた場合や、認知症のリスクがある場合には、ケアを適切に行える環境が整っているかどうかも考慮する必要があります。そのため、家族や介護者と相談し、長期的にケアを続けるためのサポート体制を整えることが大切です。

 

〇インプラント治療を受けるためのチェックポイント

インプラントは一度埋め込めば終わりではなく、長期的予後を良好にするためのケアが必要になります。インプラント治療が可能かどうかを判断するためには、以下の点を確認しましょう。

 

  1. 18歳以下の場合は顎の成長が完了しているか
  2. 骨と質の量が十分にあるか?歯を失った原因は何か?
  3. 生活習慣病が治療の妨げにならないか
  4. 口腔内の健康が保たれているか
  5. インプラント後のメンテナンスを継続できるか

 

〇まとめ

インプラント治療には明確な年齢制限はありませんが、若年層では骨の成長が完了しているかどうかが重要なポイントとなります。一方、高齢者は年齢そのものよりも、骨の健康状態や全身の疾患が治療の可否に影響を与えます。

インプラント治療を検討している方はまず歯科医師と相談し、自分の健康状態や口腔環境をしっかりと把握した上で最適な治療法を選ぶことが大切です。適切なケアを行えば、インプラントは長期間にわたり快適に使用できる優れた治療法であるといえるでしょう。

パール歯科医院では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、安全性に重きを置いて治療を行っています。これまでに多数の症例を扱ってきた実績もございますので、治療方法や費用についてのご相談はお気軽にお問合せ下さい。

 

パール歯科医院 インプラント治療7つのこだわりについて

https://www.pearl-dental-clinic.net/subject/implant2/

 

パール歯科医院 インプラント症例について

https://www.pearl-dental-clinic.net/case/

 

パール歯科医院

日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医

院長  藤田陽一

院長紹介 https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/

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