インプラント義歯
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
前回に引き続き、
インプラント義歯について書かせて頂きます。
本日は種類についてお話しますね。
◆インプラント間を
渡した金属のバーを支えにした
インプラント義歯
【構造】
上顎または、下顎に歯が無い患者様対象の
インプラント義歯になります。
左右対称にインプラントを埋め込み、
金属のバーを連結し、
その上に義歯を装着させる構造です。
【メリット】
・通常の義歯と比べ、安定する。
・入れ歯の取り外しが可能で、
メインテナンスがしやすい。
・入れ歯による痛みなどの負担を軽減できる。
・顎の骨の退化を予防することができる。
【デメリット】
・他のインプラント義歯と比べると、
インプラントを埋め込む本数が多くなる。
◆ボールヘッドのインプラント義歯
【構造】
主に下アゴに適用される治療法です。
入れ歯と接する土台の先端が
ボール状になっており、
入れ歯側のシリコン製のゴムにピッタリ合い、
ホックのように固定する方法。
【メリット】
・入れ歯の取り外しが可能で、
メインテナンスがしやすい。
・入れ歯による痛みなどの負担を軽減できる。
・顎の骨の退化の予防ができる。
・バータイプと比べ、
インプラントの使用本数が少なく済む。
・壊れてもすぐに修理ができる。
【デメリット】
・入れ歯に少し遊びがあるので、
口腔内で動く場合がある。
・入れ歯側のシリコンゴムの
取り換えが必要である。
◆磁石を使用したインプラント義歯
【構造】
入れ歯の固定に、
磁石を使ったインプラント義歯。
【メリット】
・入れ歯の取り外しが可能で、
メインテナンスがしやすい。
・入れ歯による痛みなどの負担を軽減できる。
・顎の骨の退化の予防ができる。
・修理しやすい。
・磁力なので安定しやすい。
・適度に入れ歯を外しやすい。
【デメリット】
・インプラントが20度以上に傾いて
埋め込まれているときは、
磁石の威力が発揮しづらい。
つまり、インプラントの埋め込み手術で
複数のインプラントを平行に
埋め込む必要があるため、
シビアな技術が必要。
・MRIなどの検査の際は磁石を一時、
取り外さなければならない。
これらの構造はインプラントの上に
義歯を装着する為、
従来の入れ歯と比べると
安定性が格段に高くなります。
従来の入れ歯は、歯の無い部分(粘膜)に
乗せているだけなので動いてしまいます。
しかし、これらのインプラント義歯は
顎の骨に固定源があるので動きません。
適度な刺激があることで
顎の骨の退化が予防でき、
安定性の向上、
安心して物を噛んだりすることも可能です。
◆ALL-ON-4 (固定式ブリッジ)
【構造】
All-on-4(オールオンフォー)
という技術があります。
歯をすべて失った患者様あるいは
残った歯をすべて抜歯する予定の患者様に
4~6本のインプラントを埋め込み、
その日のうちに義歯に固定します。
手術当日から食事も可能になるという
インプラント治療法です。
【メリット】
・1日で仮義歯を入れることもできる。
・骨のない人でも適応が可能な場合もあり、
応用範囲が広い。
・通常のインプラントでは
上アゴもしくは下アゴの歯がない患者様は
約10本~14本のインプラントが必要と
いわれていますが
All on 4では4~6本で済むため、
患者様の肉体的、経済的負担が少ない。
【デメリット】
・自分で取り外しができない
・細かい審査診断や術者の技量が重要になる。
・インプラントの上に義歯が装着されるので
義歯特有の違和感はある。
このように、
インプラントオーバーデンチャーの
種類はいくつかあり、
一番自分のニーズにあった構造のものを
かかりつけの歯科医院などで
相談、選択することが大事です。
そして、インプラント治療は
その後のメインテナンスが
重要な事言わずもがなです。
埋め込んだインプラントの清掃が不十分だと、
インプラントの周囲で細菌が増殖します。
周囲組織で炎症が起こる
「インプラント周囲炎」を
発症する恐れがあります。
また、汚れた義歯を装着していると
「義歯性口内炎」が起こりやすくなるため、
日常的にしっかりとメインテナンスを
行うことが大切になってきます。
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