喫煙と歯周病
こんにちは。
川崎区小島新田のパール歯科医院です。
本日は喫煙と歯周病の関係について
書かせていただきますね。
タバコは「100害あって一利なし」
といわれるほど、
我々の身体に悪影響を及ぼす
存在だと広く知られています。
喫煙は肺がん、胃がん、心筋梗塞、脳卒中、
胃潰瘍、など全身の病気のリスクがあります。
タバコの煙には50種類以上の
発がん性物質が含まれています。
しかもタバコの煙は
人への発がん性が証明されている、
発がん物質第一群に分類されています。
これらはヒ素やダイオキシン、
アスベストといった
健康被害を及ぼす物質も含まれています。
タバコはこれらと同じ分類なので、
いかに危険かということがわかります。
ではお口とタバコの関係はどうでしょうか?
タバコは歯と歯ぐきにとっても大敵です。
タバコは歯垢(プラーク)をつきやすくして、
歯茎の炎症、黒ずみ、
そして口臭を誘発します。
喫煙すると歯肉の腫れや出血が見た目以上に
抑えられ、歯周病に気づきにくくなります。
また、治療をおこなっても
タバコを吸わない人より
歯肉の治りは悪く、
治療効果の現れも低いのです。
なぜこのようになるのでしょうか?
それはタバコの煙に含まれる一酸化炭素が
身体の組織への酸素の供給を妨げ、
タバコに含まれるニコチンが
免疫力を低下させて
傷を治す細胞の働きまで抑えてしまうので
傷の治りが悪くなります。
つまりタバコを吸う人は
歯を失う覚悟が必要になってしまうんです。
ではなにが一番リスクをさげるのでしょうか?
それはシンプルに喫煙しないことです。
そして喫煙者は禁煙することです。
たとえ非喫煙者であっても
受動喫煙によって歯周病のリスクは
約3.6倍も高まります。
喫煙者の皆様はそこもふまえて、
禁煙を心がけてみてくださいね。
禁煙すると、歯周病のリスクが約40%減り、
治療経過も非喫煙者と
何ら変わりがなくなります。
禁煙することで口腔内環境の改善ができ、
歯肉の炎症がおさまり、口臭もなくなります。
その他にも免疫力の向上、
美肌効果、髪の健康、寿命の延長などが
研究結果でわかってきています。
百害あって一利なしのタバコですが、
「タバコミュニケーション」という言葉に
代表されるようにコミュニケーションの
潤滑油として機能するなどはありますが、
身体にとって有害なのは
ほぼ疑いようのない事実なんです。
今までの内容を含め、
どうしても禁煙できない方は
歯周病などのリスクは高まりますが、
歯科医院での定期的な歯石の除去と
より丁寧なブラッシングをしてください。
自分や周りの健康考え、
タバコはやめましょう。
禁煙して歯周病などのリスクから離れて、
健やかな毎日を
過ごしてみてはいかがでしょうか。
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