インプラント手術の成功率を上げる秘訣
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
前回の続きです。
インプラントの埋め込み手術で、
1番のポイントは顎の骨の状態とその量です。
骨の中には血管や神経、空洞があり、
しっかり埋め込むことが
難しい場合があります。
骨量が少なかったりした場合は
主に骨補てん材という人工の骨を使用して
骨の量を増やす「増骨手術」というものを、
インプラントを埋める前、あるいは、
埋めると同時に行う事があります。
特に上アゴ臼歯の上方には
上顎洞という空洞があります。
上顎臼歯が抜けて
その場所の骨が痩せている場合、
長さ約1cmのインプラントを
埋めようとすると
その先端が上顎洞に
突き抜けてしまうことがあります。
このような場合は、
上顎洞内に骨を造る手術を併用します。
「サイナスリフト法」と「ソケットリフト法」
2種類の術式があります。
◆サイナスリフト法
「開窓法」「ラテラルウィンドウテクニック」
とも呼ばれます。
上アゴの歯肉の側面に切開を入れ、
骨面を露出し
さらに10~30mm程ある歯槽骨に
窓を作ります。
上アゴの骨の上にある空洞(サイナス)と
アゴの骨の間にある薄い膜(シュナイダー膜)を
剥がして持ち上げ、
シュナイダー膜と顎骨の間に
人工の骨を充填して、インプラントを
埋め込めるだけの骨の厚みを作ります。
その後は治癒期間をおいて、
骨ができあがり安定したのちに
インプラントを埋め込むという方法です。
◆ソケットリフト法
ソケットリフト法はサイナスリフト法と同様、
上顎の骨量が少ない場合に行う治療方法で、
「非開窓法」「オステオトームテクニック」
とも呼ばれます。
サイナスリフト法の場合は、
歯肉を切り開いて骨面を露出させましたが、
これに対してソケットリフト法は、
インプラントを入れる場所から、
骨補填材などを充填します。
そのため歯肉などを切除する必要がなく、
手術による傷が
少なくて済むという安心感があり、
サイナスリフト法と比べて傷口が小さいため、
痛みや腫れなども少なく、
手術時間も短いことから
身体への負担が少ない施術方法と
言われております。
また、同時にインプラントを埋め込むため、
歯を入れるまでの期間も短くなります。
ただし、ソケットリフト法では
造成可能な骨が部分的で制限があり、
粘膜の状態が目で確認できないなどの
デメリットもあります。
サイナスリフト法かソケットリフト法か、
これらは安易に選択できるものではなく、
あくまでアゴの骨の状態によって
決まるものです。
1番良いのは、これらの手術をせずに
インプラント治療ができることなのです。
そのためにも、かかりつけの歯科医院での
定期検診などが必要になってくるのです。
インプラント治療にご興味ある方は
お気軽にパール歯科医院まで
お問い合わせください。
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