元気で長生き!素敵な老後を送るためには
元気で健康な老後をおくるためには、生活習慣に気を配り、1日に30種類以上の食品をとることが必要になってきます。これは厚生労働省が発表した統計で主食のパンやお米などは基本1種類とカウントされるので、主菜に工夫をこらしてみてください。焼き魚なら大根おろしやしし唐を添えたり、具だくさんの和え物やお浸しを付け足すなどでクリアできるようにしていく必要あります。これと同時に現代人に不足しがちな蛋白質、カルシウム、各種ビタミン、食物繊維が普段の食事で十分に摂れるように気を配る必要もあります。パンやお米に代表される糖質(炭水化物)は、過剰摂取すると血管の老化を早め老化を進めるという報告もでています。
大事な歯を早い時点で喪失すると、食物繊維の含まれたかみごたえのある食べ物は摂取しずらくなり、ご飯やパンやうどん等柔らかい食べ物、あるいは同一の食べ物が多くなり、その結果糖尿病や心筋梗塞・脳梗塞・癌等、生活習慣病に移行してしまいます。
日本人の死因の原因一番は癌です、そのおおきな割合をしめるのが食品です。特に食品添加物の多く含まれるコンビニ弁当等を長期間摂り続けると、癌になる確率は飛躍的にアップしてしまうのです。しかも歯がないとしっかりした咀嚼ができません。同様柔らかい食べ物も咀嚼ができない・・というより必要がなくなります。咀嚼が少ないと唾液の分泌が十分でなくなります。唾液の中にはペルオキシダーゼという酵素が含まれ食品中の発がん性物質を抑えることが明確になっているのです。
十分咀嚼ができなくなり、炭水化物中心の食事になると糖尿病にも罹患しやすくなります。しっかり咬めないので、繊維質の多い歯ごたえのある食べ物(ごぼうやレンコン)が苦手になり膵臓ランゲルハンス島から分泌されるインスリンの供給が間に合わなくなり、炭水化物の糖質が一気に吸収され血糖値が急上昇する血糖値スパイクと呼ばれる現象がおきてしまいます。進行すると脳梗塞、心疾患、失明、腎疾患におよぶこともある次第です。
丈夫な歯がいかに成人病・生活習慣病の防止に役立つかご理解いただけたでしょうか。
もともと歯でよく咬むことじたいが老化を防ぐ最善の行為なのです。繰り返しになりますが咀嚼は唾液の分泌を良くし、食べ物の消化を助けます。また唾液が生産される唾液腺から出る唾液腺ホルモンには細胞の劣化を防ぐ作用があり、咀嚼による物理的刺激が脳の血流を促し脳に理想的な活性を与えることも判明しています。数年前の調査では義歯を使用する人はアルツハイマー型認知症になることが多く、特に総義歯に近くなるほどその傾向は強いこと明らかです。歯を長く持たせてしっかり咀嚼することが、豊かで快適な高齢化社会のクオリティ オブ ライフを約束してくれるのです。
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