歯の豆知識ブログ

歯肉炎

 

こんにちは。

川崎区小島新田のパール歯科医院です。

皆さんは歯周病についてご存知でしょうか?

歯周病は歯肉炎・歯周炎の総称です。

 

歯周病は気づかぬうちに進行し、

最悪の場合、

歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。

 

では、その歯周病の中の歯肉炎とは

一体どのような症状なんでしょうか?

 

歯肉炎は文字通り歯肉、歯ぐきが

炎症を起こしている状態ですが、

歯を支えるアゴの骨は存在しています。

 

歯の動揺が起きていないのが

歯肉炎の特徴です。

 

疲れたときなどに急に

歯茎が腫れることがあるかもしれませんが、

これは歯周病菌の感染によって

引き起こされる炎症です。

 

口の中にはもともと歯周病菌が

たくさん存在していますが、

プラークコントロールがうまくできていないと

細菌が繁殖してしまいます。

 

普通、人間の体は歯周病菌からの感染を

守る仕組みが備わっていますが、

老化やストレス、疲労などで

免疫力などが低下している状態では

感染しやすくなってしまいます。

 

歯肉炎がストレスの溜まっている時や

疲れているときに出やすいのは

これが原因とも言われています。

 

歯肉炎-300x204.png

 

通常、歯と歯の間の

歯間乳頭といわれる歯肉は

引き締まった三角形であり、

ピンク色をしています。

 

歯ブラシやデンタルフロスをかけても

血はでてきません。

 

しかし歯肉炎になると、

三角の部分が赤くなり、

腫れて盛り上がって見えるようになります。

 

さらに炎症が進むにつれて、

歯肉の腫れは増していきブヨブヨしてきます。

 

この段階になる前に、

歯科医院で受診し、

歯垢(プラーク)や歯石を

しっかり取り除くケアを行えば、

健康な歯肉を取り戻すことができます。

 

しかし放置してしまうと、

今度は歯周炎と呼ばれる症状に

進行してしまうことになります。

 

歯周炎とは、

歯を支えるアゴの骨を含めた歯周組織にまで

炎症が広がった症状をいいます。

 

歯肉炎は歯肉が腫れることが多くなり、

歯磨きのときに出血する、

固いものを食べたら出血をする、

指で歯肉を押すとプニプニする、

朝起きたときに口の中がネバネバする、

などの症状があらわれます。

 

歯肉炎の段階では、痛みはほとんどありません。

 

また、

歯を支えるアゴの骨は侵されていないので、

歯がグラグラするような症状が

でてくる心配もありません。

 

歯肉炎は日常生活に支障をきたすような

わかりやすい症状がでないため、

見過ごされることが多いのです。

 

また、歯肉炎の症状は、

一過性で収まったり、

再び発症したりを繰り返すため、

症状が収まると治ったと

油断をしてしまいがちです。

 

歯肉炎を予防するために、

普段の歯磨きをしっかりきちんと行うことと、

定期的にかかりつけの歯科医院などに通い

メンテナンスすることなどを心がけましょう。

 

手遅れになる前にしっかり日々のケアや

医院でのメンテナンスを利用してくださいね。

 

 

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