歯の豆知識ブログ

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歯列矯正の顎間ゴムとは?その効果や使い方、注意点を解説

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

 

目次

  • はじめに
  • 顎間ゴムの目的とは?
  • 顎間ゴムの効果
  • 顎間ゴムの使い方
  • 使い始めの注意
  • 顎間ゴム使用時の注意点
  • 顎間ゴムを外す際のポイント
  • まとめ

1.はじめに

今回は、顎間ゴムの目的や効果、使い方、注意点についてご紹介します

歯列矯正には、歯を整えるためのさまざまな道具や器具が使用されますが、その中でも「顎間ゴム(がっかんゴム)」は重要な役割を果たしています。顎間ゴムは歯や顎の位置を微調整するために用いられる小さなゴム製の輪で、上下の歯にかけることで、顎の動きや歯並びに影響を与えます。使い方や注意点についても知っておきましょう。

2.顎間ゴムの目的とは?

顎間ゴムは歯並びを良くするだけでなく、噛み合わせや顎の位置関係を調整するために使用されるものです。一般的な歯列矯正では、アライナーと呼ばれるマウスピースやブラケットとワイヤーを用いて歯を動かしていきますが、噛み合わせを整えたり上下の歯列の位置関係を正しくするためには、顎間ゴムはよく使用します。顎間ゴムを使うことで、次のような効果を期待することができます。

・噛み合わせ(咬合)の調整

上下の歯がしっかりと噛み合うように、歯列の位置関係を調整する。

・上下顎の位置の改善

顎の前後や左右の位置関係を整えることで、より自然で機能的な口元にする。

 

・歯の回転や傾きの補正

歯が正しい角度や位置に向かうために補助的に作用する。

 

3.顎間ゴムの効果

顎間ゴムの効果は、主に「上下の歯と顎の位置を微調整する」ことにあります。具体的には以下のような効果が期待されます。

 

・噛み合わせの安定化(咀嚼能率の向上)

噛み合わせが良いと食事の際にしっかりと食べ物を噛み砕くことができ、咀嚼能率が向上します。消化や栄養吸収もスムーズに進みます。また、顎や歯に過剰な負担がかからなくなり、長期的に健康な口腔環境を保つことができます。

 

・見た目の改善

顎間ゴムの使用で上下の顎の位置が調整されると、顔のバランスが整うことも多く、見た目にも良い影響を与えます。例えば、顎が引っ込み気味のケースでは前方に引き出され、逆に前に出過ぎている場合には後方に下がるように働きかけます。

 

・長期的な安定性の向上

矯正治療後も長く安定した歯並びを保つためには、噛み合わせの調整が欠かせません。顎間ゴムでしっかりと噛み合わせを整えておくことで後戻りのリスクが低くなり、治療効果が持続しやすくなります。

 

4.顎間ゴムの使い方

顎間ゴムの装着には慣れが必要です。初めての方は難しく感じることもあるかもしれませんが、使い方をしっかりと理解すれば簡単に装着できるようになります。

 

・装着の基本手順

①手を清潔にする

装着前に手を洗い、衛生面に注意しましょう。

 

②ゴムをかける位置を確認

歯科医師から指示された上下の歯にゴムをかけます。

 

③ゴムを準備する

小さなゴムは指にかけて、引っ張りやすくしておくとスムーズです。

 

④ゴムをかける

ゴムを指定された歯に引っ掛け、しっかりと装着します。初めのうちは鏡を見ながら行うとやりやすいでしょう。

 

5.使い始めの注意点

顎間ゴムは小さなゴムではありますが力が強いため、最初のうちは痛みを感じることがあります。しかし、数日経つと痛みが和らぐことがほとんどです。痛みが強い場合や違和感が続く場合には、無理をせず歯科医師に相談してください。

 

6.顎間ゴム使用時の注意点

顎間ゴムを使う際には、以下のポイントに注意しましょう。

 

・必ず毎日装着する

顎間ゴムは、1日の装着時間が短くなると効果が出にくくなります。歯科医師から指定された時間は必ず守りましょう。一般的には、食事と歯磨きのとき以外の時間は常に装着します。装着しない時間が数日つづいただけでも歯の位置は後戻りしてしまいます。

 

・汚れを防ぐためのケア

食事後は歯磨きをしっかり行い、清潔な状態でゴムを装着するように心がけましょう。衛生管理を怠ると、口臭やむし歯、歯周病の原因になることもあります。

 

・ゴムの交換

顎間ゴムは伸びやすい傾向にあります。1日に1回は新しいものに交換することおすすめします。長期間同じゴムを使い続けるとゴムの牽引力が低下するため効果が薄れ、矯正治療の進行に影響を及ぼす可能性があります。

 

・予備のゴムを持ち歩く

顎間ゴムを正しく使用していたとしても、ゴムが切れてしまうことがあります。外出する際には予備のゴムを持ち歩くようにしましょう。

 

7.顎間ゴムを外す際のポイント

顎間ゴムは指先を使って簡単に取り外しができますが、ゴムが小さいため失くしやすい点に注意しましょう。食事の際に取り外したら、ケースに入れるなどして保管しておくと紛失を防げます。

 

8.まとめ

歯列矯正における顎間ゴムの役割は、矯正治療をスムーズに進めていくうえで非常に重要なポイントとなります。しっかりとした噛み合わせと顎の位置関係を作り、矯正効果を安定させるために顎間ゴムの使用が必要です。装着のルールを守ることで、矯正治療の成功に一歩近づきます。顎間ゴムをうまく活用し、理想の歯並びと噛み合わせを手に入れましょう。当院ではワイヤー矯正をはじめインビザライン、小児矯正など各種矯正治療を行っております。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください

 

当院の矯正治療について

https://www.pearl-dental-clinic.net/subject/orthodontics/

インビザライン(マウスピース矯正)について

https://www.pearl-dental-clinic.net/subject/invisalign/

 

パール歯科医院

日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医 

院長  藤田陽一

院長紹介 https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/

インプラント治療症例ブログ (後編)

川崎区にある歯医者 パール歯科医院 院長の藤田です。私は日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医を取得しております。当院ではインプラント治療・矯正治療など自費治療に力を入れています。

今回は当院のインプラント症例を2回に分けて、お話をさせて頂きます。

 

目次

  • はじめに
  • 症例紹介
  • 治療計画
  • インプラント埋入手術とサイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック詳細
  • 仮歯(TEK)にて咬合位の調整 ←今回はここから
  • 最終補綴(セラミック冠)の装着
  • まとめと考察

 

前回までの概要

両側奥歯が咬めなくなってしまった患者様のインプラント治療についてお話しさせていただきたいと思います。こちらの患者様ですが、左下奥歯と右上奥歯が欠損しており、かみ合う力が前歯に集中し前歯の動揺やかみ合わせの位置(咬合高径)の低下も見られていました。

インプラントを用いて審美性の獲得と正しいかみ合わせの回復をはかった症例

A case in which implants were used to achieve aesthetic results and restore correct occlusion

症例の概要

患者 60歳 女性

全身疾患等 無し 非喫煙者

主訴

前歯を綺麗にしたい

左上3本連結した歯が揺れている

奥歯でしっかり咬めるようにしたい

肩がこりやすい

歯ぎしりがひどい

 

前回からの続き

5.仮歯(TEK)にて咬合位の調整

左右奥歯にはインプラント上に仮歯が装着して、正しい咬合位(中心位)に誘導されています。
左上の挺出してしまった金属奥歯は、一度外して仮歯に置き換えています。左上ブリッジは患者様の十分な納得を得たうえで抜歯を行い。インプラントを3本埋め込みました。

 

左上前歯は審美上の問題も含め、インプラント埋入手術当日に仮歯(TEK)を装着しました。
多少外側に張り出していますが、これはセラミックの歯に置き換えた際し修正します。

その後左上前歯3本、インプラントの頭出し(2次オペ)を行いました。仮歯は、歯肉近くの形態をいくぶん形態修正して再装着しました。

 

6.最終補綴(セラミック冠)の装着

上顎の歯はすべてセラミックに置き換えました。下顎右奥歯もセラミックに置き換えました。
写真ではわかりずらいですが、かみ合わせの高さと位置も本来の正常な位置に回復させました。
この結果、肩こりや背中の張り歯ぎしりも緩和したとのことです。

最終補綴物(セラミックの歯)が入ってから、3年経過後のレントゲン写真です。患者様はしっかりメインテナンスに通ってくれているので、大きな問題はでていません。

 

7.まとめと考察

本症例では,主に仮歯を用いて咬合挙上を行い,歯冠修復処置により正しい前歯部被蓋関係の回復を行った。これによりいままで確認できなかった、前歯滑走誘導と側方運動時の犬歯誘導による臼歯部の離開を得ることができた。初診来院時では臼歯部の咬合支持が失われ垂直水平方向への咬合の不安定さが認められ、歯周組織も過大な咬合力も絡んだ上で、加速度的に咬合崩壊が進んでいる最中であった。このことにより顎関節ならび周囲筋肉の緊張は大きなものになり、就寝時の歯ぎしりや食いしばりを誘発し、歯の欠損が加速されるという状況であった。

臼歯部の欠損は、「後方歯がない」つまりブリッジにできない状態であり、必然的に部分入れ歯かインプラントになってしまう状況であった。部分入れ歯は、衛生面から考え就寝時は原則外すものである。そうなると就寝時の歯ぎしりによる、歯にかかるストレスは防ぎようがない。本症例は、インプラントを用いて就寝時に発生する過大な咬合力を受け止められるだけでなく、正常な咬合位置に戻すことに成功した。これにより歯ぎしり自体もなくなり副次的に発生していた肩や首の筋肉痛も消失していった。右上臼歯部のラテラルウィンドテクニックに注目が集まりやすいのであるが、それは枝葉の部分であり、本症例の着目は正常な咬合回復を前歯を含めた全顎で行ったことと考察する。

 

 

パール歯科医院では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、安全性に重きを置いて治療を行っています。これまでに多数の症例を扱ってきた実績もございますので、治療方法や費用についてのご相談はお気軽にお問合せ下さい。

 

パール歯科医院 インプラント治療7つのこだわりについて

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パール歯科医院

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院長  藤田陽一

院長紹介 https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/

口臭と舌苔の関係について

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

 

目次

1.はじめに

2.口臭の主な原因

3.舌苔とは

4.舌苔と口臭の関係

5.舌苔による口臭の予防方法

6.舌苔が増える原因とは?

7.まとめ

 

 

  • はじめに

今回は、口臭と舌苔の関係について紹介します。

皆さまは、舌苔(ぜったい)というものをご存知でしょうか?舌苔は舌の中央部にのっている細菌の集合体です。口臭は多くの人が経験する悩みのひとつで、社会的な影響や人間関係において大きなストレスをもたらすことがあります。口臭の原因はさまざまで食べ物や口腔内の健康状態に左右されますが、特に舌苔(ぜったい)との関係が深いとされています。口臭と舌苔の関係や、口臭予防のために舌苔をどのようにケアすべきかを知っておきましょう。

 

2.口臭の主な原因

口臭には多くの原因がありますが、口腔内で発生する口臭の大部分が口腔内の細菌によるものです。食べかすやプラークが歯や歯ぐきに溜まることでむし歯菌・歯周病菌が増殖し、揮発性硫黄化合物と呼ばれる臭いの元が発生します。さらには、歯周病やむし歯が口臭の原因になることもあります。他にも消化器系の問題や鼻の病気、糖尿病などが口臭の原因になることもありますが、口腔内の問題が最も多くの口臭原因を占めます。

 

3.舌苔とは?

舌苔とは、舌の表面に溜まる苔状の物質で灰白色をしめしますが、厚みが増すと黄白色に変わります。この舌苔は、食べかすや口腔内の細菌・白血球、口内の剥がれた細胞などが集まって形成されます。健康な舌には薄い舌苔が付着しているのが普通ですが、舌苔が増えすぎると口臭の原因になります。

また、味覚障害の原因になることもあります。

 

舌苔は、特に口腔内の乾燥や唾液の分泌不足が関係しています。口が乾燥すると舌の表面に付着した食べかすや細菌が流れにくくなり、舌苔が増加します。また、舌苔が厚くなると細菌が活発に繁殖し、臭いの元となる揮発性硫黄化合物を大量に発生させるため、口臭が強くなります。

4.舌苔と口臭の関係

舌苔が口臭に関与する理由は、その表面に細菌が大量に生息しているからです。舌の表面は舌乳頭という小さな突起が密集しており、これらの突起の間に細菌がたまりやすい構造になっています。特に嫌気性菌と呼ばれる細菌が舌苔の中で増殖し、食べかすや剥がれた細胞を分解することで、口臭の原因となる「揮発性硫黄化合物」が発生するのです。

特に揮発性硫黄化合物の中でも硫化水素やメチルメルカプタンといった成分は不快臭を発し、これがいわゆる口臭につながります。口腔内が乾燥しやすい人や口呼吸をしている人は特に舌苔が付きやすく、口臭のリスクが高まります。

 

5.舌苔による口臭の予防方法

舌苔を減らすことが、口臭を効果的に予防につながります。その方法について解説します。

・舌ブラシ

舌の表面に溜まった舌苔を取り除く専用の舌ブラシをご存知でしょうか?。舌専用のブラシで優しく舌の表面を磨くことで、舌苔を除去できます。ただし強く磨きすぎると舌の表面を傷つける恐れがあるため、軽い力で行うことがポイントです。1日1回は舌ブラシを使ったケアを取り入れるようにしましょう。

 

・水分補給をしっかり行う

口腔内の乾燥が舌苔付着の防止につながります。水分を十分に摂取することで、唾液の分泌が促進され、舌苔が付きにくくなります。特に食後や寝起き・長時間話をした後は口が乾燥しやすいため、水分補給を忘れないようにしましょう。

・バランスの取れた食生活

舌苔の原因となる口腔内の細菌を減らすためには免疫力の強化が重要です。栄養バランスの取れた食生活を心がけることも大切です。野菜や果物を多く摂取することで口腔内の健康が保たれ、舌苔の増加を防ぐことができます。

 

・適切な口腔ケア

舌苔だけでなく、歯と歯周病組織を清潔に保つことが口臭予防には欠かせません。歯磨きやデンタルフロス、洗口液を使って、食べかすやプラークをしっかりと取り除きましょう。特に、夜寝る前の口腔ケアが重要です。夜間は唾液の分泌が減少し口腔内の細菌が増えやすくなるため、寝る前にしっかりケアすることで口臭予防に繋がります。

・口呼吸を改善する

口呼吸は口腔内を乾燥させます。舌苔が増加する大きな原因となります。特に就寝時に口呼吸をしていると、朝起きたときに口臭が強くなることがあります。口呼吸の癖がある人は、鼻呼吸を意識することや、必要に応じて耳鼻科で相談するのも良いでしょう。

6.舌苔が増える原因とは?

舌苔が増える要因としては、上記のとおり口腔内の乾燥や唾液の分泌量の減少、口呼吸、栄養不足、ストレス、喫煙などが挙げられます。特に唾液の分泌が減少すると舌の表面に食べかすや細菌が残りやすくなり、舌苔が増えます。口腔内の環境が悪化する原因を減らすことが、舌苔を防ぐ鍵です。

 

7.まとめ

いかがでしたでしょうか。口臭と舌苔の関係について記しました。ききなれないと思いますが、舌苔は口臭の大きな原因となることが多く、そのケアを怠ると強い口臭を引き起こす可能性があります。日常的な舌のケアや、口腔内を清潔に保つ習慣を身につけることで、舌苔を防ぎ、口臭を予防しましょう。

定期検診やクリーニングのご予約も、お気軽に当院までお問合せください

 

 

 

インビザラインのアタッチメントが外れたときの対処方法と注意点

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

目次

  • はじめに
  • アタッチメントが外れた場合の対処方法
  • アタッチメントが外れないようにするには
  • アタッチメント周囲の磨き方
  • ワンタフトブラシの活用
  • まとめ

 

1.はじめに

インビザラインのアタッチメントとは、マウスピースから歯を動かすためにかける力を受け止める白い突起物です。レジンというプラスチックでできています。このアタッチメントは接着剤で歯についていますが、外れてしまうこともあります。

今回は、アタッチメントが外れたときの対処方法や外れないための注意点、さらにはアタッチメント周囲の磨き方についてご紹介します。

 

 

2.アタッチメントが外れた場合の対処方法

インビザライン治療中にアタッチメントが外れてしまった場合、まずは慌てずに適切な対応を行うことが大切です。

 

・歯科医院に速やかに連絡する

もしアタッチメントが外れた場合、早めに通っている歯科医院に連絡しましょう。アタッチメントが外れた状態で治療を続けると予定通りに歯が動かない可能性があるため、できるだけ早く歯科医師の指示を仰ぎましょう。すぐに対応が必要な場合もあれば、次回の定期診察まで待っても問題ない場合もあります。状況に応じた指示を受けることが重要です。

 

・外れたアタッチメントを保管する

外れたアタッチメントが見つかった場合は、清潔に保管しましょう。再装着が可能な場合があるため、捨てずに歯科医院に持参することが推奨されます。外れたアタッチメントが紛失した場合は新たに作製装着する必要があります。

 

・マウスピースを装着し続ける

アタッチメントが外れても、すぐにマウスピースの装着をやめる必要はありません。アタッチメントが外れていてもマウスピースを装着することで、たいがいは治療の進行はある程度保たれます。ただし、装着中に違和感がある場合は歯科医院に再度相談してください。装着を続けるかどうかの判断は、歯科医師の指示に従うようにしましょう。

 

3.アタッチメントが外れないようにするには

アタッチメントが外れてしまう原因は、日常の習慣や食生活、そしてマウスピースの着脱方法にあります。以下の予防策を守ることで、アタッチメントが外れるリスクを減らせる可能性があります。

 

・硬い食べ物を避ける

アタッチメントは歯に直接接着されているのですが、強い衝撃を受けると外れることもあります。特に硬い食べ物を噛むとアタッチメントに負荷がかかるため、ナッツや氷、硬いキャンディなど噛み応えのある食品は避けるようにしましょう。

・マウスピースの着脱の際に注意する

インビザラインのマウスピースは歯にぴったりフィットするよう設計されています。ですので着脱時に無理な力を加えるとアタッチメントに負担がかかり、外れる原因になります。マウスピースを外す際は急に力を入れて引っ張らず、両手でゆっくりと慎重に取り外すようにしましょう。マウスピースの変形防止にもなります。特にアタッチメントの位置に近い部分を無理に引っ張らないように注意してください。

 

・歯ぎしりや食いしばりに注意する

歯ぎしりや食いしばりは、アタッチメントに過剰な力を加える可能性があります。これらの癖がある方はアタッチメントが外れやすくなるだけでなく、歯や顎にも負担をかけることがあります。

歯ぎしりの偏印は、浅い睡眠にあります。なるべく深い睡眠ができるように就寝前はリラックスした状態をつくりましょう。

 

  • アタッチメント周囲の磨き方

インビザライン治療中の口腔ケアは、通常の歯磨きよりもさらに注意深く行う必要があります。特にアタッチメントが装着されている部分は凹凸があるため食べかすやプラークが溜まりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。アタッチメント周囲のケアには、ワンタフトブラシを活用することがおすすめです。

 

  • ワンタフトブラシの活用

ワンタフトブラシは、通常の歯ブラシでは届きにくい部分を磨くために設計された小型のブラシです。アタッチメントの周囲や歯と歯の隙間、奥歯の裏側などを効果的に清掃することができます。アタッチメント周りは特に汚れが溜まりやすいため、ワンタフトブラシを使うことが効果的です。

 

・アタッチメント周囲を丁寧に磨く

ワンタフトブラシの小さなヘッドを使って、アタッチメントの周囲やその周辺を細かく磨きます。歯とアタッチメントの境目は特に汚れがたまりやすい箇所なので、優しく円を描くようにブラシを動かして清掃します。力を入れすぎず、軽いタッチで磨きましょう。

 

・歯と歯ぐきの境目も丁寧に磨く

ワンタフトブラシは、歯と歯ぐきの境目を磨くのにも適しています。アタッチメントがあると歯ぐきとの境目にも汚れがたまりやすくなるため、ブラシを歯ぐきに沿わせて優しく磨くことがポイントです。

 

  • まとめ

インビザライン治療において、アタッチメントが外れてしまうことはない訳ではありません。適切な対処と予防策を講じることで治療の進行をスムーズに保つことができます。インビザライン治療を成功させるために、日々のケアをしっかりと実践していきましょう。

くり返しになりますが、取れたのに気がついたら早めに歯科医院に連絡ください。

インビザラインでの歯列矯正にご興味のある方は、お気軽に当院までお問合せください

当院は、トリートメントコーディネーターという専属のカウンセラーによるカウンセリングも行っております。

 

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医療法人アクアマリン パール歯科医院

院長 藤田陽一

プラークが歯石になるまで

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

 

今回は、プラークが歯石になるまでについてご紹介します。

歯石は自分では取れない、というのはなんとなく聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。プラークとの違いも含めて知っておきましょう。

 

  • プラークとは

「食べかす=プラーク」ではありません。食べかすがついてから8~24時間ほどすると、それをエサに細菌が繁殖してプラークに変化します。プラーク1mgに1億個の細菌が存在しているため、細菌の塊と言われているのです。また、プラークは乳白色をしていてネバネバしていますが、ご自身での歯磨きで落とすことは可能です。

  • 歯石とは

歯石とは、プラークが石灰化して石のように硬くなったものです。歯ぐきの上の見えている部分についているものを「歯肉縁上歯石」、歯ぐきの下の見えない部分についているものを「歯肉縁下歯石」といいます。歯石が直接むし歯や歯周病の原因になることはありませんが、歯石の表面がザラザラしているためその凹凸にプラークがたまり、細菌が繁殖してしまいます。

  • プラークが歯石になるまで

食べかすがプラークになってからさらに4~8時間ほどすると、唾液に含まれるカルシウムやリン酸によって石灰化がはじまります。すぐに硬化するわけではありませんが、少しずつ硬くなっていき、約2週間後には完全な歯石となります。歯石になると歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどでは落とせないため、歯科医院で専用の機器でクリーニングしてもらう必要があります。歯石を除去できる機器には、超音波スケーラー、ハンドスケーラー、エアスケーラーなどがあります。

  • まとめ

今回は、プラークが歯石になるまでについてご紹介しました。

プラークを歯石にしないために大切なことは、隅々まで丁寧に歯を磨くことです。正しく磨けているか不安な方は、歯科衛生士にチェックしてもらいましょう。

定期検診やクリーニングのご予約は、お気軽に当院までお問合せください

インプラント治療症例ブログ6 (前編)

川崎区にある歯医者 パール歯科医院 院長の藤田です。私は日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医を取得しております。当院ではインプラント治療・矯正治療など自費治療に力を入れています。

今回は当院のインプラント症例を2回に分けて、お話をさせて頂きます。

目次

  • はじめに
  • 症例紹介
  • 治療計画
  • インプラント埋入手術とサイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック詳細

1.はじめに

両側奥歯が咬めなくなってしまった患者様のインプラント治療についてお話しさせていただきたいと思います。こちらの患者様ですが、左下奥歯と右上奥歯が欠損しており、かみ合う力が前歯に集中し前歯の動揺やかみ合わせの位置(咬合高径)の低下も見られていました。

2.インプラントを用いて審美性の獲得と正しいかみ合わせの回復をはかった症例

A case in which implants were used to achieve aesthetic results and restore correct occlusion

症例の概要

患者 60歳 女性

全身疾患等 無し 非喫煙者

主訴

前歯を綺麗にしたい

左上3本連結した歯が揺れている

奥歯でしっかり咬めるようにしたい

肩がこりやすい

歯ぎしりがひどい

3.治療計画

初診時患者様に説明内容

1口腔内のレントゲン検査・歯周組織検査・口腔内写真等検査を行う

2歯周治療から始めて、奥歯にはインプラントを用いるこの際、右上奥歯の骨は危弱なのでラテラルウィンドテクニックを用いる

3左上動揺ブリッジは歯周組織の状態、咬合状態、患者様の希望等を鑑み慎重に治療方針を決めていく

3残存歯の咬合負担を軽減するため、前歯も含めて仮歯に置き換え正しいかみ合わせ位置に誘導する

4順次仮歯をセラミックに置き換える

5メインテナンス

 

1回目歯周検査

左上前歯3本連結のブリッジは歯周ポケット深めで動揺もみられます

奥歯でのかみ合わせがほぼないため、かみ合う力が前歯に集中しているようです。その結果前歯に動揺が出たり上下のかみ合わせの位置(咬合高径)の低下がみられます

初診時のパノラマエックス線写真です右上の臼歯が広範囲に欠損しています。長時間経過しているため上顎洞の拡大がみられます。上顎洞とは鼻の横にある副鼻腔の一つで、加齢や歯の欠損で拡大傾向を示すのです。上顎臼歯部にインプラントの埋め込み手術をする際、その難易度を大きく左右する要因です。

 

2回目歯周病検査

歯周病の初期治療を慎重に進めます。極端に進行しているわけではありませんが、4㎜以上の歯周ポケットがまだ残っていますし、ポケットからの出血しているところも数多くみられます。ブラッシング指導と歯石除去、生活習慣の指導等を行いました。

 

3回目歯周病検査

2回目歯周病検査の後、出血部位と深い歯周ポケット中心に歯肉縁下の歯石除去(SRP)を行いました。

その後3回目の歯周病検査となります。1回目と比べ深い歯周ポケットは、8ヶ所→4か所、出血部位は34ヶ所→20ヶ所に減少しました。左上前歯ブリッジのポケットからの出血、動揺はあまり好転しませんでした。含め審美的な観点と患者様の希望も考え抜歯インプラントという治療計画をたてました。

 

治療計画具体的な流れ

歯周病治療後

1左下奥歯2本インプラント

2右上奥歯3本インプラント ラテラルウィンドテクニックを用いたサイナスリフト応用

3左上前歯抜歯と同日に3本インプラント同日仮義歯装着

4奥歯インプラントと骨の結合を待って、仮歯装着し奥歯での咬合回復

5金属の詰め物・被せ物を順次仮歯に置き換え正しい咬み合わせの位置に戻す

6審美性と金属アレルギーを考え、順次仮歯をセラミックに置き換え

奥歯によるかみ合わせが、左右ともに喪失しています。この状況が長く続くとかみ合わせの位置(咬頭嵌合位)がどんどんずれていきます。顎の関節を中心とした本来のかみ合わせ(中心位)と咬頭嵌合位の一致というのは実際難しいのですが、当然そのずれは少ないに越したことはありません。ということで奥歯のインプラントからはじめました。

4.インプラント埋入手術とサイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック詳細

左下奥歯にはインプラントを2本埋入します。その術前CTレントゲン写真、つまり輪切りにした写真です。埋め込む位置の骨の頬舌的狭窄がうかがえます。骨の上に丸く写った透過像は、金属球を埋め込んだマウスピースを装着して撮影したものです。理想のインプラント埋め込み位置を確認します。

埋入後のパノラマレントゲン写真です。インプラントとかみ合うべき、上顎奥歯は長期間にわたりかみ合いが喪失していたため、歯が下方に伸びています。右上上顎洞の拡大を確認するためCTレントゲン写真も撮影しました。

5.左下インプラント埋入手術詳細

右上臼歯部は4本のインプラントを埋め込みます。骨の状態は約2㎜程度で、薄いこと極まりない状態です。
サイナスリフト・ラテラルウィンドテクニック(下図)という術式を用いてインプラントを埋入することになりました。

 

サイナスリフト・ラテラルウィンドテクニックを併用した術式でインプラントを埋入しました。

使用したインプラントは、表面がハイドロキシアパタイトという骨との親和性がたいへん高い材料がコーティングされているタイプです。

インプラント埋入直後のパノラマエックス線写真です。骨が十分にある方向を狙って埋入しました。

 

今回は前編ということで、サイナスリフト・ラテラルウィンドテクニックを併用したインプラント埋入手術まで、お話させて頂きました。

次回はその後の実際に歯が出来上がり、食事などができるようにするためのところからお話させて頂きます。

パール歯科医院では、患者様が安心してインプラント治療を受けられるよう、安全性に重きを置いて治療を行っています。これまでに多数の症例を扱ってきた実績もございますので、治療方法や費用についてのご相談はお気軽にお問合せ下さい。

 

パール歯科医院 インプラント治療7つのこだわりについて

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パール歯科医院 インプラント症例について

https://www.pearl-dental-clinic.net/case/

 

パール歯科医院

日本口腔インプラント学会 認定インプラント専門医

院長  藤田陽一

院長紹介 https://www.pearl-dental-clinic.net/dr/

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