唾液は救世主?
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
皆さんは唾液がお口の中で
どのような働きをするかご存知でしょうか?
唾液は、耳の下にある耳下腺、
顎の下に顎下腺、そして、
舌の下にある舌下腺という3箇所から
分泌され、口の中を潤します。
1日で分泌される唾液の量は、
約1リットル位になり、
その多くは顎下腺から分泌されます。
そして、唾液の最も代表的な効果は
抗菌作用ですが、そのほかにも消化作用、
毒素排出作用、お口の中を中和する働きや、
味覚を感じさせる働きの補助などもあります。
歯周病や虫歯など、
口の中に住んでいる数百種類の細菌を
唾液が殺菌してくれます。
害のない状態にしてくれること
ばかりではなく、食べ物を食べた時に、
酸っぱい、甘い、しょっぱい、苦いと
感じるのは、食べ物に含まれる味物質が
唾液に溶け込んで
舌で味を感じているからです。
唾液がなくなると
味がわからなくなってしまいます。
歯で噛み砕かれた食べ物は、
唾液と混ざり合うことで
飲み込みやすい形になり、
のどから胃へと届けられるのです。
それだけではなく、唾液は消化も助けます。
食事をしてもお口の中が傷つかないのは
唾液が潤してくれているおかげなのです。
他にもお口の中を中性に保ち、
初期虫歯を再石灰化させ
虫歯の進行を防ぐという働きもあります。
唾液の分泌は、
15歳がピークと言われていて、
20代では1日に約1リットル~1.5リットル
分泌されていますが30代を境にして、
次第に分泌量が減少し、70代を超えると、
約3分の1にまで減少してきます。
水分量が、年齢と共に
年々減少するのと同じように、
唾液の分泌量も少なくなってきます。
ですから、唾液の分泌量が減ってくる事は、
殺菌作用の低下を意味しそれに従って、
口の中の細菌が増えてきて
歯の健康を害したり、
様々な体の不調をもたらす
要因になったりするのです。
では、そんな唾液を増やすには、
1 適度な水分補給
ただし、糖分の清涼飲料水は
なるべく控えましょう。
2 よく噛んで食べる事
噛めば噛むだけ、
唾液腺への刺激となって
唾液の分泌量が増えてきます。
咀嚼学会というのがあるぐらい、
よく噛むことの健康効果はかなり高いのです。
3 唾液腺のマッサージなど
唾液腺にマッサージを行って、
直接刺激を与える方法です。
唾液が分泌する、顎下腺、舌下腺、
耳下腺があるポイントを
指を使ってマッサージします。
普段は、あまり舌の運動というのは
しないと思いますが舌を出したり、
口の中で回したりする運動なども
効果があります。
4 就寝前の歯磨き
就寝中は唾液の量が減り、
虫歯菌が活発に活動できる状態です。
就寝前の歯磨きをサボると
虫歯になるリスクが上がってしまいます。
朝起きてお口の中のネバつき、
お口が臭く感じるのも
就寝中に唾液の量が減ってしまうからです。
唾液は、皆さんのお口の中など
身体全体の健康を守ります。
唾液の減少は、
虫歯や歯周病の発症リスクをも高めますので、
唾液などについて気になることがあれば、
是非、川崎区のパール歯科医院まで
ご相談下さいね。
親知らずは抜く?抜かない?
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
歯の一番奥に、
一番最後に生えてくる親知らず。
親知らずは他の歯を圧迫して歯並びが
悪くなる原因になってしまう場合があります。
でも、親知らずだからと言って必ずしも
抜かなくてはいけないわけではないことを
皆様はご存知だったでしょうか?
今回は、親知らずを抜いたほうが良い場合と、
抜かなくて良い場合についてご説明致します。
まず、親知らずとは?
親知らずの正式名称は「第三大臼歯」です。
最前方の前歯から数えて8番目にある、
最も奥の歯を言います。
永久歯が生えそろった後で
生えてくることが多いため
「親に知られることなく生えてくる歯」
という意味でこのように
呼ばれるようになったようです。
また、親知らずは
誰にでも生えてくるものではありません。
親知らずが生えたことがない
という人も多くいます。
また親知らずは、歯並びや生え方、
歯の状態によっては、
親知らずを今後の歯の治療に
活かすことができる場合もあるのです。
親知らずを抜いた方が良い場合と、
抜かない方が良い場合について
下記でご紹介します。
まず抜いた方が良いケースとは、
親知らずが変な向き、
または半分埋まって生えているために
歯磨きがしづらく、歯周病や虫歯の
リスクが高い場合、もしくはすでに
虫歯になってしまっている場合です。
他にも上下の親知らずが
噛み合っていない場合、
親知らずが原因で歯並びが悪化しそうな場合、
もしくはすでに悪化している場合、
歯列矯正のために歯を動かすスペースを
作る必要がある場合など、いくつかあります。
親知らずは歯磨きがしづらいために
虫歯や歯周病になりやすいのです。
虫歯の放置は口臭や歯茎の腫れなど
口内環境の悪化にもつながります。
トラブルのある親知らずが生えている限り、
歯並びの悪化や虫歯のリスクを
ずっと抱えていることになります。
そのようなリスクや他の歯へ悪影響を及ぼす
可能性が高い親知らずは、
早めに抜歯をした方が良いのです。
海外旅行や妊娠出産などの予定がある方も、
治療に行けないタイミングで
虫歯や歯茎が痛む…
という可能性もあるので、
早めに抜歯することをおすすめします。
では、逆に親知らずを抜かなくてもよいのは
どのようなケースでしょうか?
親知らずが真っすぐ生えていて虫歯がなく、
上下がきちんと噛み合っている場合、
完全に骨の中に埋もれていて、
レントゲンで確認した時に横を向いているが、
周囲の歯や歯並び、かみ合わせ、
骨などに影響がない場合などです。
親知らずは、その存在自体が
問題なわけではありません。
トラブルのない親知らずであれば、
入れ歯やブリッジの支えに使ったり、
虫歯などで歯を抜いた場所へ矯正治療などで
移動させるということもできます。
親知らずを抜かずに残しておくことで、
将来的に治療の選択肢が
増える場合もあります。
親知らずは、
その治療や抜歯をしないまま放置しておくと、
虫歯や歯周病の悪化を招くだけでなく、
ほかの歯にも影響を与えることになるのです。
歯並びの崩れや顎関節症の原因にもなるため、
早めに対処することがおすすめです。
特に女性は妊娠や出産時に
親知らずのトラブルが
起こりやすいと言われています。
ホルモンバランスの変化から抵抗力が落ち、
親知らずに強い痛みが出ることもあるのです。
妊娠時は薬の服用に制限があるため、
痛みを我慢しなければなりません。
そうなる前に、対策を考えておきましょう。
親知らずはトラブルの原因になりやすいため、
抜歯をすすめられる場合が多いと思います。
自分の親知らずは
本当に抜かなければならないのか、
抜くとしたらその理由は何なのか、
きちんと知っておくことが必要だと思います。
親知らずを抜く際には、
注意点もいくつかありますので、
親知らずなどのことで
ご不明な点等ございましたら
パール歯科医院まで
是非お問い合わせください。
虫歯じゃないのに歯が痛い??
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
TCH(歯列接触癖)という言葉を
皆様はご存知でしょうか?
歯科医院でお口の中を診てもらった時、
歯ぎしりがあると
指摘されたことがありますか?
歯ぎしりは、就寝時におきるものですが、
最近、目が覚めている時も、
歯を食いしばる人が増えてきました。
この現象をTCHといいます。
就寝時、歯ぎしりをする人は、
目が覚めている時も無意識の下で
歯を食いしばる人がとても多いことが
各種研究ではっきりしてきました。
本来上下の歯は何もしない時、
接触しないものです。
食事の際は、それでも接触させますが、
1日平均15~17分程度と言われています。
ただTCHの人は、
覚醒時でも、無意識で長時間接触させます。
これが、お口のまわりの筋肉や関節に
大変な悪影響を及ぼし、
顎関節や頭痛や肩こりを誘発させます。
更には、歯周病の悪化、歯の咬合痛、
歯の移動、舌・頬粘膜の誤咬、
充填物・補綴物の脱離、歯冠破折、
慢性口内炎、舌痛症、発語不明瞭化など、
口腔内の症状を引き起こすことがあります。
下記に当てはまる方はTCH要注意です。
・スマートフォンやパソコンを頻繁に使う方
・習慣的に噛みしめる回数が多い方
・スポーツ練習など、力仕事など、
一生懸命何かをしているときに
噛みしめる癖がある
・仕事や対人関係など、
不安や緊張などのストレス状態にある方など
では、TCHを改善するには
どうすればよいのでしょうか?
まずはご自身がどのような状況で
歯を接触させているのかを
理解する必要があります。
そして、そのような生活の場では
「リラックスを心がける」
「意識して口を開ける」
など歯を接触させないための
生活の改善が求められます。
例えば、日常生活で目に入りやすい場所に
「リマインダー」という
TCHを思い出させるためのキーワード
(「リラックス」など)を書いた張り紙を
貼るのがとても有効です。
更には、
TCH防止のためマウスピースを
口腔内に装着することもあります。
ストレスの多い現代社会において、
歯を食いしばって仕事をしている方も
増加してきています。
また特に最近増えているのが、
下を向きながらスマホの画面を
操作している人です。
そのような人は、姿勢の問題もあり、
無意識に噛みしめ、
TCHになる確率が非常に高いのです。
TCHによる歯並びや噛み合わせの相談、
TCHそのものについて
ご質問などございましたら、
ぜひパール歯科医院までご連絡ください。
意外と多い若い世代の歯の喪失!
日本は昨今、世界でも類をみないほどの高齢化社会になりました。パール歯科医院のある川崎の地も同様で、この傾向はまだまだ続くようです。こうした日本の社会的状況は、日本人の歯の健康を考慮する点で大きな視点となるといえます。年齢が上がるとともに歯を失う人は増えるので、急激な高齢化は歯についての悩みを抱える人も一緒に増えるということなのです。歯医者の立場からみて、歯の大きな役目は「咀嚼する」「発音をたすける」「顔の見た目を若々しくする」があります。噛むことができなければ、食事の喜びを得ることはできませんし、発音に支障が出れば親しい人達との会話を楽しむことができません。また歯がないと表情の変化がとぼしくなり、相手に与える印象も芳しくないものになります。特に女性はなおさらかもしれません。このように歯は豊かな人生を送る上で大きく関係してくるものなのです。歯を喪失した場合の第一選択肢はやはりインプラントになります。インプラントというと、お年寄りのものというイメージがあるかもしれませんが、高齢者だけを対象にしているのではありません。若い世代でもむし歯や歯周病あるいは悪いかみ合わせからくる歯の根の破折などが原因で歯を失うことが良くあるのです。若い人の場合、埋め込むインプラントは1~2本が大部分です。この際最初からインプラントをすることがお勧めなのです。
歯というものは、1本喪失すると、咬合学の観点から周囲の歯から加速度的に喪失する傾向があります。インプラントであれば、周囲の歯に余計な負担をかけません。これが残りの歯を長持ちさせるおおきな分岐点になるのです。まず1本歯がなくなったところで放置したとします。意外と多くの患者様がいるように考えます。するとかみ合わなくなった反対側の歯がのびてきます。あるいは歯の無い両サイドの歯が倒れこんできてしまうのです。結果かみあわせがずれてしまい、顎の関節に影響がでたり頸の痛みや肩こりにもつながったりするのです。歯をいれる方法としてはインプラント以外に2つあります。まず「部分入れ歯」印象を採って比較的簡単にできます。ただ周囲の歯にバネをかけて安定させるため周囲の歯に余計な力がかかってしまうのです。歯の寿命は歯にかかる咬合力によっても大きく左右されるのです。専門用語になってしまいますが咬合性外傷が常におきているような状況になってしまいます。お口の中の違和感にも非常に大きなものがあります。次は「ブリッジ」です、これは歯の欠損した部位の両サイドの歯を削って接着剤でとめます。お口の中の違和感は部分入れ歯に比べると小さいのですが、歯を削るということは、場合により歯の神経を取るということに結びつきます。歯の神経を取るとどうしても、歯の寿命は短くなる傾向にあります。またブリッジの支えになる歯は、歯の無い部分の咬合力も負担しなくてはならないので、通常の1.5倍近い力がかかることよくあるのです。1本の歯がなくなると次つぎに周囲の歯も喪失していく傾向は強くあります。例え1本の歯の喪失でも、周囲の歯の長期的予後を考えるとインプラントというのは、たいへんお勧めであるという結果にいたります。
歯だけではなく歯茎も美しく!
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
お口に関するよくあるお悩みのひとつに、
『歯茎の変色』といったものがあります。
歯の審美歯科が一般的になったことから
白くて綺麗な歯の方が増えましたが、
歯茎の色まで気にされている方は
少ないのではないでしょうか。
審美歯科で白くて綺麗な歯になっても、
歯茎が黒ずんでしまっていては、
せっかくの綺麗な口元も
効果が半減してしまいます。
今回は、見た目にも関係する、
歯茎の変色する原因について
いくつかご紹介していきたいと思います。
◆タバコによる変色
タバコにはさまざまな
有害物質が含まれています。
中でもニコチンやタールは、
メラノサイトというメラニンを作る
細胞を刺激してしまうことが分かっています。
そのためメラニンが多く生成されてしまい、
歯茎が黒くなってしまうのです。
また、タバコのヤニ(タバコの煙から
一酸化炭素やガスを除いた粒子状の成分)が
歯茎の表面に付着することでも
変色を招いてしまいます。
タバコを原因とする
歯茎の変色(メラニン沈着)は、
ガムピーリング
(薬液塗布によってメラニンを除去する処置)
によって改善することができます。
◆金属による変色
虫歯治療で入れた詰め物や被せ物などに
銀歯を使っているケースで起こる
歯茎の変色です。
銀歯は経年劣化すると錆びてイオン化し、
溶け出していきます。
この溶け出した金属イオンが
歯茎に触れて沈着すると、
歯茎が黒くなってしまいます。
特に、前歯の差し歯において歯茎が黒ずむと
見た目にも影響が大きくなります。
また、被せ物に使用されている金属の一部が
露出してしまうことも原因です。
この露出は被せ物と歯茎の境目にあらわれ、
金属部分がくっきりとした
黒い線を描いたように見えることがあります。
この部分を「ブラックマージン」と
呼んでいます。
ブラックマージンは差し歯を入れて
数年経過するとあらわれます。
これは差し歯を入れた後に
歯茎が少しずつ下がり、
歯茎の下に隠れていた金属部分が
露出してしまうのが原因です。
また差し歯を入れた直後から
ブラックマージンが
見られるケースもあります。
この場合には、前歯の歯茎の薄さ故に、
金属部分が透けてしまうことや、
差し歯の形状に問題があることも
要因の1つです。
そのブラックマージンは歯茎の色が
変色しているわけではないので、
差し歯を新しく替えることで
黒ずみを解消することができます。
また普通の差し歯で
歯茎が黒ずむもう1つの原因は、
金属の一部が歯茎へ溶けだし、
その溶けた金属が歯茎を
黒く染めてしまうことです。
また歯根に金属の土台を入れた後、
その土台の形を整える際に
削られた金属の破片が飛び散り、
歯茎を黒くしてしまう場合もあります。
このように金属自体が
歯茎の中に入り込むことで生じる
歯茎の黒ずみをメタルタトゥー(金属刺青)
と呼びます。
◆歯周病による変色
歯周病に侵されてしまった歯茎は
炎症により赤く腫れています。
歯茎の炎症は、
初期の歯周病(歯肉炎)の段階から
起こる症状ですが、歯周病の進行に伴い、
歯茎の炎症がすすみ、赤紫っぽくなり、
さらに黒ずんでいきます。
これは、歯茎の炎症に伴い、
歯茎の中をとおる毛細血管の血流が
阻害されることで生じる症状です。
いずれも歯周病による歯茎の炎症による
黒ずみのため、適切な歯周病治療で
改善することができます。
以上のように歯茎が変色してしまう理由は、
タバコや歯周病が原因ではありますが、
土台や被せ物に使用される金属が
その大半を占めていると言われています。
そのため差し歯に金属を使用しないことが、
歯茎の黒ずみなどの変色を
予防する方法の1つなのです。
差し歯は歯根に入れる土台から、
その上にかぶせる被せ物まですべて
金属を使用しないメタルフリーすることが
歯茎の黒ずみなどの変色を
予防する方法として有効です。
そのメタルフリーの代表として
以下の種類が挙げられます。
◆レジンコア ファイバーコア
虫歯で歯の部分を多く失った場合、
被せ物を入れる前に歯根に土台をいれて
補強することが必要です。
この土台のことをコアと呼ばれています。
金属を使わないコア(メタルフリー)を
使用することで、
歯茎の変色を予防することが可能です。
また金属を使わないコア
(メタルフリー)には、
レジンコアやファイバーコアと
呼ばれる種類があり、
ファイバーコアはガラス繊維でできた芯棒と
プラスチックで作られます。
ファイバーコアは金属よりも柔らかく、
入れた後に歯が割れにくいという
メリットもあります。
◆オールセラミッククラウン
ジルコニアクラウン
オールセラミッククラウンとは、
セラミックのみで作られた被せ物です。
金属を使用していないので
透明感や色調に優れるほか、
歯茎との馴染みが良いことなど
メリットがあります。
ただオールセラミックには
金属による補強がない分、
強度に劣るというデメリットもありますが、
近年ではセラミックをさらに強固にした
ジルコニアという材質が生まれ、
セラミックの弱点であった強度を
補えるようになりました。
ジルコニアクラウンは咬む力が強い奥歯にも
使用することができるほか、
金属を用いないブリッジも
作成することができるのです。
ファイバーコアや
オールセラミッククラウンに
代表されるような金属を使わない差し歯は、
歯茎の変色を予防するだけではなく、
歯や歯茎に馴染みやすいため
虫歯になりにくいという点も挙げられます。
そして、金属アレルギーの方でも
安心してご使用していただけます。
以上のように歯茎の変色は
治療をしたり予防することが可能です。
もしお口の事でお悩みなどございましたら、
パール歯科医院までお問い合わせください。
子どもを虫歯から守るには?
こんにちは。
川崎区小島新田駅前のパール歯科医院です。
今回は子供を虫歯から守る方法について
ご説明いたしますね。
虫歯とは、
酸によって歯が溶かされる病気です。
歯はとても硬いのですが、
酸の影響で溶けやすいという特徴があります。
そして歯が苦手とする酸を創りだすのが
「虫歯菌」と呼ばれるミュータンス菌です。
ミュータンス菌は食べカスなどでできる
歯垢に生息し、
糖分を利用して活発に酸を作り出します。
酸の影響で溶けた歯は、
少しずつ侵食されて穴が空き、
放置しておくと冷たいものがしみたり、
痛みを感じたりするようになってしまいます。
虫歯の原因は「ミュータンス菌の存在」と
「ミュータンス菌を活発にする糖分」と
言われています。
口内のミュータンス菌と
糖分を減らすことができれば、
虫歯になりにくくなるといえます。
では、ミュータンス菌と糖分を減らすための
具体的な方法とは何でしょうか?
それは、赤ちゃんの時に
虫歯菌の感染を防ぐことなのです。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、
ミュータンス菌はいません。
ミュータンス菌のほとんどは
赤ちゃんが約2歳半を過ぎる頃までの間に
大人から感染しているのです。
感染が遅くなるほど子供は虫歯に
なりにくくなることがわかっており、
赤ちゃんのときに
ミュータンス菌の感染を防ぐことが
そのまま子供の虫歯予防につながります。
ミュータンス菌は唾液を介して感染するので、
大人が口をつけた箸やスプーンで
赤ちゃんにご飯を食べさせない、
大人が一度でも口をつけた食べ物は
食べさせない、などを心がけることが
ミュータンス菌の
感染リスクを抑えることに繋がります。
また、子供がミュータンス菌に
感染したとしても、
口内ケアをして歯垢や糖分を一掃しておけば
虫歯を防ぐことができます。
当たり前ですが、そのためには、
よく歯を磨くことが重要になります。
歯磨きを嫌がる子供は多いので、
3歳までに歯磨きを習慣化することは
虫歯予防の基本になります。
最初は歯ブラシに抵抗を感じる子もいるので、
乳歯が生え始めた赤ちゃんのときは
ガーゼで拭うようにして
歯磨きを習慣づけてみましょう。
歯磨きを嫌がる子には、
色々工夫して磨いたり、
子供が喜ぶような歯ブラシを使ったりして
「歯磨きは楽しいもの」と
思ってもらえるよう、
試してみてくださいね。
また、糖分の摂取を抑え
食生活を見直す事が重要になります。
唾液は口の中を中性にするので、
ミュータンスが出す酸で虫歯になるのを
防いでくれますが、糖分を多く摂取すると
唾液では防ぎきれなくなり、
虫歯になりやすくなってしまいます。
また、糖分を摂取する間隔が短いことも
虫歯になりやすい原因となります。
お口の中を中性にすることが
間に合わなくなり、
ずっと酸性のままにになってしまうからです。
食生活を見直して、
唾液の分泌を増やすことが
大事になってきます。
食物繊維が豊富で、
噛みごたえのある食べ物を
意識的に食べるようにしてみたり、
糖分が多く含まれるチョコレートなどの
お菓子類やジュースは
できるだけ控えるようにし、
食べた後にはすぐに歯磨きをする
といったことで、
虫歯への予防効果がより高まります。
虫歯の予防効果は
なかなかわかりづらいものです。
乳歯のときに虫歯になると、
永久歯も虫歯になりやすくなるなどの
悪影響があります。
予防はすぐに効果が出るものでは
ありませんが、毎日地道に実践しておくことが
お子様の10年後、20年後の健康な歯を
守ることにつながります。
ただし、あまり神経質に虫歯のことばかり
考え過ぎず、お子様と一緒に楽しみながら
毎日の口内ケアに取り組むことが
大切だと思います。
お子様のお口の事で
ご不明な点などございましたら是非、
パール歯科医院までお問い合わせください。
お問合せ・ご予約はこちら
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ご予約前のご質問や疑問に
メールでお応えします
※電話での無料お悩み相談は承っておりません。
診療中にお受けしてしまうと、他の患者様にご迷惑をお掛けしてしまいますので、ご理解の程お願い申し上げます。