スタッフブログ

カルシウムと歯や骨にはどのような関係がある?

みなさま、こんにちは

川崎市「小島新田」駅から徒歩1分のパール歯科医院です。

当院は、歯を守りたい、健康を実現したいと願う方の歯科医院で、担当歯科医師・歯科衛生士があなたの健康をサポートいたします。

目次

①はじめに

②カルシウムとはどのような栄養素か?

③カルシウムの役割

④カルシウム不足の影響

⑤カルシウムと歯の構造

⑥カルシウム不足が歯に与える影響

⑦健康な歯を維持するためのカルシウム摂取方法

⑧カルシウム以外の歯に良い栄養素

⑨歯を長持ちさせるためには

⑩まとめ

 

①はじめに

今回は、カルシウムが歯と骨に与える影響や、カルシウムを効率よく摂取する方法についてお話します。歯の健康を維持するために必要な栄養素として「カルシウム」は非常に重要なこというまでもありません。カルシウムは骨や歯の主成分であり、丈夫な歯と骨を作り、維持する役割を果たします。しかし、カルシウムが不足すると歯と骨に限らず全身の健康が損なわれる可能性があります。

②カルシウムとはどのような栄養素か?

カルシウムはミネラルであり、体内に最も多く存在します。骨や歯の構成要素として知られています。成人の体には約 1~1.2kg のカルシウムが存在し、そのほとんどが骨や歯に含まれ、残りの 1%が血 液や筋肉、細胞内に分布しています。カルシウムは骨として身体の構造を支えるだけでなく、多くの重要な生理機能にも関与しています。

③カルシウムの役割

・歯の形成と骨のリモデリング

カルシウムは、骨や歯の強度を保つために必要不可欠です。特に子どもの成長期や高齢者においては、十分なカルシウム摂取が骨密度の維持や骨粗しょう症の予防に役立ちます。

骨は形成と分解を繰り返して、血中のカルシウム濃度を一定にします。これをリモデリングといいます。

・筋肉の収縮と神経伝達

筋肉の収縮や弛緩、神経伝達の調節にもカルシウムが関与しています。たとえば、心臓の拍動や運動時の筋肉の動きは、カルシウムが筋や神経に作用することで行われます。

・血液凝固のサポート

血液凝固因子の働きは13の物質による複雑な仕組みです。これを助ける役割も、カルシウムにはあります。これが不足すると、傷口が塞がりにくくなることがあります。

・ホルモン分泌や酵素活性の調節

カルシウムは、副甲状腺ホルモン分泌や酵素の活性化にも関与しています。これにより、代謝や細胞の活動が正常に保たれます。

④カルシウム不足の影響

カルシウムが不足すると、骨密度が低下し骨粗しょう症や骨折のリスクが高まります。また、テタン症状という筋肉のけいれんや血圧の異常など、身体の機能にもさまざまな影響を及ぼします。特に成長 期の子どもや妊娠中の女性、運動不足な高齢者はカルシウムが不足しやすいため、注意が必要です。

 

⑤カルシウムと歯の構造

歯はエナメル質、象牙質、歯髄など硬組織から構成されています。その中でエナメル質と象牙質は、カルシウムを含む「ハイドロキシアパタイト」という成分が主な材料です。このハイドロキシアパタイトが歯の硬さや耐久性を支えています。カルシウムが不足するとエナメル質が弱くなってむし歯になりやすくなるほか、歯の表面がもろくなるリスクもあります。また、象牙質や骨が弱くなると、歯周病が進行しやすくなります。

歯は胎児の時代から少しずつ形成されます。それを考えると妊娠中の将来のお母さんもカルシウムをしっかりととる必要があります。

 

⑥カルシウム不足が歯に与える影響

カルシウムが不足すると、次のような症状が生じる可能性があります。

・歯の弱体化

エナメル質が劣化すると歯の表面が酸に弱くなり、再石灰化ができなくなります。その結果むし歯のリスクが増加します。

・歯周病の悪化

歯を支える顎の骨はカルシウムを豊富に含んでいます。カルシウムが不足すると骨密度が低下し、歯周病が進行する可能性があります。

・顎骨の骨粗しょう症

特に高齢者の場合、カルシウムが不足すると顎の骨がもろくなり、骨とインプラントの結合が難しくなることもあります。

⑦健康な歯を維持するためのカルシウム摂取方法

日本人の 1 日のカルシウム推奨摂取量は、成人で 600~800mg とされています。カルシウムを効率的に摂取して骨の健康を保つために、以下のポイントを意識しましょう。

・カルシウムを多く含む食品を摂る

カルシウムは乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)や小魚(いわし、ししゃも)、海藻類(わかめ、昆布)に多く含まれています。少量でも毎日摂取することが大事です。

・ビタミンD の摂取を忘れない

カルシウムの吸収を助けるにはビタミン D が欠かせません。ビタミンD は魚(鮭、サバ)、きのこ類に多く含まれています。また日光を浴びることで体内で生成されます。

・リンとのバランスを保つ

加工食品やインスタント食品にはリンが多く含まれており、これを過剰に摂取すると体内のカルシウムが排泄されるのです。天然由来の食品をとるようにしましょう。

・運動の習慣を取り入れる

適度な運動は骨を丈夫にするだけでなく、血中カルシウムが骨に取り込まれるのを促進します。

・サプリメントの活用

食事から十分なカルシウムを摂取できない場合は、サプリメントを活用するのも一つの方法です。ただし、過剰摂取した場合、消化器症がでて食欲不振になる場合があります。

⑧カルシウム以外の歯に良い栄養素

骨と歯を健康に保つためには、カルシウムだけでなく以下の栄養素も重要です。

・マグネシウム

カルシウムの吸収を助け、骨や歯の形成を促進します。

・ビタミンC

歯ぐきを健康に保つために必要です。不足気味のときはサプリメントをとることもおすすめです

・フッ素

歯のエナメル質を強化し、再石灰化に効果的です。

⑨歯を長持ちさせるためには

どれだけ栄養を摂取しても、日々の歯磨きやデンタルフロスを使ったケアを怠るとむし歯や歯周病のリスクが高まります。カルシウムを意識した食生活と併せて、毎食後の丁寧な歯磨きやフッ素入り歯磨き粉の使用、定期的な歯科検診を実践しましょう。

⑩まとめ

カルシウムは、歯と骨の健康を支える重要な栄養素です。不足するとむし歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、顎の骨にも悪影響を及ぼします。バランスの良い食事と運動を心がけることで健康な身体を維持しましょう。

新着記事一覧

お問合せ・ご予約はこちら

ご相談をご希望の方は、下記の電話番号までお電話いただき初診のご予約をいただくか、 下記の「無料相談メールフォーム」に相談内容をご記入の上、送信ボタンを押して下さい。 電話やメールではお答えするのが難しい場合には、初診のご予約をお願いする場合があります。 また、初診はすべて保険内での診察となります。

お電話

  • お問合せはこちら044-280-3918
  • 土曜日も診療しています。
  • 駐車場完備

メールフォームでのご相談

ご予約前のご質問や疑問に
メールでお応えします

※電話での無料お悩み相談は承っておりません。
診療中にお受けしてしまうと、他の患者様にご迷惑をお掛けしてしまいますので、ご理解の程お願い申し上げます。

ページトップへ